カテゴリー: JOURNAL

チーニーが誇るドレスシューズ 3選

ジョセフ チーニーの定番アイテムの中で、ドレススタイリングやフォーマルにマッチする靴として、ALFRED(アルフレッド)、WILFRED(ウィルフレッド)、WYE2(ワイ)の3モデルが挙げられます。どのアイテムもベーシックなデザインなので長く愛用することが可能です。

英国の伝統を継承し、長年愛され続けるジョセフ チーニーが推奨する、トラディショナルなスタイリングとのバランスは、このブランドだからこそ成しえる上品な雰囲気を漂わせます。

洗練されたクラシックスタイルのALFRED

使用している125ラストは、日本人の足の形に馴染みやすい木型で、従来のモデルよりも細身の足幅と小ぶりなヒールにより、足にフィットしやすい仕様です。シンプルなカーフレザーのストレートトップは、フォーマルな場面でこそ活躍が期待できるアイテムで、スーツやセレモニーのタイミングでの着用が、非常にマッチするアイテムです。

オーソドックスな白シャツに、ネイビーがベースのストライプ地のスーツ合わせて、春であれば青色のネクタイを差して、爽やかさを感じさせるスタイリングがおすすめです。

内羽根のシンプルなデザインで、縫合の美しい曲線が特徴です。グッドイヤーウェルト製法により、耐久性に優れ、長く愛用できます。

キャップトゥと125ラストによりのイギリス靴らしい程よい丸みで、モダン且つドレッシーな印象を与えます。カーフレザーの上質な光沢感が、更なる高級感を感じさせ、エレガンスな雰囲気を漂わせます。

華やかさと品格を兼ね備えたWILFRED

メダリオンと呼ばれる飾り穴が特徴で、現在では装飾目的なものが多いですが、本来は通気性や水はけを良くする工夫としてあしらわれています。

その特徴的なデザインは、華やかさを感じさせますが、上述のアルフレッドがベースのアイテムなので、カジュアルになりすぎない塩梅でスタイリングを上品にまとめあげます。今回は、ダブルのスラックスのセットアップは、ブラウン基調の千鳥格子柄を合わせることで、全体の雰囲気を格上げさせ、オレンジのネクタイを差すことで優しい印象にすることができます。

特徴的な飾り穴のデザインがあることで、小さな傷やシワも目立ちにくくなり、ドレッシーな印象を損なわずに着用が可能です。レザーはしなやかできめの細かいカーフレザーを使用。足馴染みが良く、一目で高級感を感じさせます。

グッドイヤーウェルト製法で、高い耐久性を誇り、ソールを交換して、長く愛用することが可能です。中物には、コルクを使用することで、履き込むほどに足の形に馴染み快適な履き心地になります。

オンオフ着用可能な汎用性の高いWYE2

シンプルなプレーントゥは、スタイリングを選ばずに履けるところも良さですが、ジョセフ チーニーのWYE2を履く際には、トラディショナルなスタイリングが非常にマッチします。

ブリティッシュアイビーの代表的なスタイリングの紺ブレに、グレーのダブルのスラックス、レジメンタルストライプのネクタイを合わせた、教科書的な王道スタイルです。鏡面仕上げのようなツヤが印象的で、フォーマルな靴やバッグにも最適なスタイリングになります。

丸みのあるトゥシェイプが、ボトムスを選ばない所以で、フォルムの全体感が優しい印象を与えます。独特の光沢感が印象の強いハイシャインレザーは、樹脂加工が施され、水がしみ込みにくく、汚れも付着しづらいため、お手入れもしやすいのが特徴です。

オールアラウンドグッドイヤーウェルト製法で、グッドイヤーウェルト製法と違い、かかと部分までぐるりと一周縫われているのが特徴です。この製法を用いることで、通常のグッドイヤーウェルト製法に比べ、更に耐久性が高くなります。

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ジョセフ チーニー ディクショナリー #2

現代人のためのモダンクラシックな
ドレスシューズ「ALFRED」

つま先の丸いラウンドトゥ、ストレートチップで内羽根5ホールのレースアップ..。数あるジョセフ チーニーのレザーシューズの中でフォーマルなモデルが「ALFRED」です。ビジネスから冠婚葬祭まで使用シーンを選ばない汎用性の高く普遍的なデザインながら現代社会のライフスタイルに寄り添ったこだわりが詰まっています。

01 DESIGN

カーフレザーの質感とステッチングの美しさが際立つミニマルなデザインが印象的です。全体のシェイプは日本人の足にもフィットするように設計されています。

トゥから履き口にかけての傾斜は、日本人に多い甲高な足型にも合わせた仕様です。

さらに従来のモデルよりもヒールカップをやや細くすることで甲が広く踵が細い日本人にも、理想的なフィット感、ホールド感を実現しました。

02 STRUCTURE

フォーマルな場面のために一足は持っておきたい内羽根ストレートチップシューズの「アルフレッド」。初めてジョセフチーニーを手に取る方にこそ是非お試しいただきたい一足です。また、クラシックなディテールを残しながらも現代的なアレンジを随所に感じることができ、目が肥えた靴好きの方にも満足いただける一足といえます。

チーニー初のコンビネーションラスト 125ラスト

125ラストはアーカイブの中から、名作2003ラストからラウンドトゥ、6184ラストからヒールカップ部分を取り入れて作りました。125ラストの特徴は、ウィズがFなのに対してヒールカップをDハーフにしたコンビネーションになっていること。踵が小さい日本人にも合うようにバランスよくデザインしています。

丸みのあるトゥが印象的で、昔ながらのイギリス靴らしい丸みがあるものの完全な丸ではなく、少し角が残るようなフォルムです。まさにクラシックな正統派のイギリス靴というたたずまい。ややボリュームがあるため、グレンチェックやツイード、フランネルといったクラシックな柄や厚手の生地のスーツとも好相性です。

グッドイヤーウェルト製法

アルフレッドは、英国の伝統的な製法のひとつ「グッドイヤーウェルト製法」で仕立てられています。

中物にコルクが使われているため長く歩いても疲れにくく、履き込むほどに足に馴染むため、日常的なお手入れやリペアをして長期間履き込むことに適しています。一度履くと、病みつきになってしまうのも頷けます。

好みに合わせて選べるソール

シングルレザーソールの「アルフレッド」は、見た目のエレガントさだけでなく通気性の良さや伸縮性など機能面にも優れています。雨の日にも外出が多いビジネスパーソンには、グリップ力のあるラバーソールモデル「アルフレッド R」がおすすめです。

長く使うことを想定した細かな配慮

ソールをよく見ると、ヒール内側のエッジ部分が、あらかじめ削られています。階段の上り下りや、靴の脱ぎ履きの際にぶつけやすい箇所を削っておくことで被害を最小に抑え、長くお使い頂くためのひと手間です。目立たないところにも一切妥協しないモノづくりを行うジョセフ チーニーらしいディテールといえるでしょう。

1足造るのに160工程、8週間。
こだわりのモノづくり

レザーのカッティングからファイナルポリッシュまで、靴づくりに関わるすべての工程を英国ノーザンプトンにある自社工場で完結することで、長きに渡り高いクオリティで安定供給を可能にしているジョセフ チーニー。中でも、この「アルフレッド」は熟練の職人により8週間を要する、ブランドのこだわりを詰め込んだモデルです。普遍的なデザインということもあり、人生の節目を共に刻む特別な一足になってくれるはずです。

詳しくはこちらの記事をご覧ください。
125コレクションと
シティコレクションを徹底比較


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時代を超える一足「ハワード」で楽しむブリティッシュアイビー3スタイル

135年以上の歴史を持つジョセフ チーニー。ドレス~カジュアルといった幅広いラインナップが特徴で、中でもローファーは根強い人気を誇ります。今回ご紹介するハワードは、ローファーでありながらグレインカーフレザーというシボ感の強いレザーを使用したモデルで、ここ数年人気を集めています。

メンズスタイルは伝統を重んじるブリティッシュトラッドやブリティッシュトラッドをカジュアルにしたアメリカントラッドなどが、王道のスタイルですが、その中でも、ブリティッシュトラッドとアイビールック(アメリカントラッド)の要素を加えた「ブリティッシュアイビー」は、質実剛健な雰囲気を保ちつつ、洒脱な印象を与えます。

そんなブリティッシュアイビーを愛する人にこそおすすめしたいハワードを使った3スタイリングをご紹介いたします。

王道トラッドの完成形

アイビールックの定番である、ネイビーブレザーを使用したスタイリングです。ブレザーはラペルが太めのものを選ぶことで、シャツ+ネクタイに羽織るスタイリングがクラシックに。キッチリとした印象はそのままに、ローファーとテーパードの効いたグレースラックスが程よいカジュアル感を演出しています。

スムースレザーではなく、あえてシボ感の強いグレインカーフレザーのローファー「ハワード」を選ぶことで、アイビールック特有の清潔感と軽快さのバランスが取れているのが特徴です。

カントリースタイルの融合

シャツ、ニットベスト、細身のスラックスの組み合わせは、クラシックスタイルの王道です。淡いストライプのシャツがアイビーらしさを感じさせるポイント。クルーネックのフェアアイル柄ベストを淡いシャツに合わせることで、知的で柔らかい印象に仕上げました。細身のスラックスはテーパードシルエットが脚を美しく見せ、全体のシルエットをシャープに整えています。

このスタイリングもローファーと好相性です。グレインカーフレザーが適度な遊び心を加えつつ、無地のウールソックスで、上品さをキープ。全体のシルエットを細身にまとめると、クラシカルながらもスッキリとした都会的な印象のアイビースタイルが完成します。

サマーアイビーは遊び心のバランス

夏もアイビールックを楽しみたい方には、ネイビーブレザーにストライプシャツ、ネクタイ、そしてショーツを合わせて、カジュアルダウンしたスタイリングがおすすめです。ブルーストライプの涼しげなシャツに、ネイビーブレザーは相性が良く、アイビールックの雰囲気を演出します。シャツはタックインすることで、遊び心を残しつつ、品のある着こなしに格上げされます。

アイビーの定番であるローファーにラインソックスで軽快さをプラスすることで、ショーツとのバランスが取りやすくなり、季節感ある装いに。カジュアルでリラックス感がありながらも、紺ブレザーとネクタイで全体が引き締まり、爽やかで洗練されたスタイリングにまとまります。

グレインカーフレザーのローファーが今おすすめの理由

近年、急速に早まったオフィスカジュアル化により、オンオフ問わず着回しのきくアイテムへの需要が高まっています。ローファーでありながら、グレインカーフレザーを使用した「ハワード」は、時流を捉えたアイテムで、オンオフどちらの場面でも自然に馴染みます。

紐靴に比べ、カジュアルな印象がありながらも、ドレスシューズの上品さを持ち合わせており、特にビジネスカジュアルシーンで活躍します。スラックスやチノパンはもちろん、デニムにも合わせやすい汎用性は大きな強みです。服装のオンオフの境界が薄れた今の時代にふさわしいアイテムといえるでしょう。

ディテール紹介

  • 純正ソール
  • ノーズ
  • フロント
  • ・オールアラウンドグッドイヤーウェルト製法
    ・F FITTING
    ・5203 LAST
    ・滑りにくく実用的なラバーソール
    ・水や砂が浸入してくるのを防ぐストームウェルト仕様

グレインカーフレザーは耐久性に優れ、傷や汚れ、水濡れにも強いのが魅力です。また、タフだからこそ末長くエイジングを楽しむことができ、時間の経過と共に美しさと個性が増していきます。適切な革のお手入れを行えば、元来の耐久性の強さにより、毎日使用しても傷みにくく、汚れの付きにくさにも定評があります。

photo Yoko Tagawa
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