カテゴリー: JOURNAL

伝統とモダンが融合する珠玉のラインナップ

ドレスシューズからカジュアルまで幅広いラインナップを揃えながら、堅牢さと上品さを兼ね備えるジョセフ・チーニー。職人の高度な技術を要するため、1足あたり8週間以上もの時間を費やし、160以上の工程を経て完成させるそのクラフトマンシップは、今もなお脈々と受け継がれ、130年以上の歴史を歩んできました。

2024AWは、サイドゴアシューズ、ダブルモンクストラップシューズ、ギブソンブーツ、プレーントゥシューズといった、タイプの異なる4型の新作商品をリリース。英国の伝統を受け継ぎながらも、アップデートを続けるジョセフ・チーニーの各商品。今後数十年に渡り皆様の“足元のパートナー”になり得る、現代のライフスタイルに寄り添った商品に仕上がっています。

EDMUND/エドモンド

正統派ドレス靴の代表である
ダブルモンクストラップシューズ。

“クラシックスーツに履ける紐なし靴”としては唯一無二で、美しい佇まいが、足元から品格を漂わせます。木型は日本人の足の形に非常に合いやすい125ラストを使用。125周年を記念して開発されたこの特別な木型は、従来のモデルよりも細身の足幅と小ぶりなヒールにより、足にフィットしやすい仕様です。

現在では、本国でもドレスシューズの定番として高く評価されているため、エレガントな雰囲気を保ちながらも、丸みのあるトゥがクラシックな印象を残している点も特徴の一つ。

堅牢性とエイジングが特徴の
グレインカーフレザー

アッパーには大きなシボ感が特徴で汚れや水にも強いグレインカーフレザーを採用し、堅牢性を充実させました。通常のレザーよりもシワが目立ちにくく、上品なエイジングが期待できます。

WYE 2/ワイ

シンプルなデザインで汎用性の高さが
特徴のプレーントゥシューズ。

どんなボトムスにでも合わせられるプレーントゥシューズですが、シンプルが故にごまかしの効かないシューズです。使用されている12508ラストは、ボリュームがありながらもバランスの良いフォルムが特徴で、安定感があるヒールカップの大きさと、丸みを帯びたトゥシェイプなど、日本人の足に非常に合いやすい木型です。

高級感漂う輝きと光沢が特徴の
ハイシャインレザー

通称ガラスレザーと呼ばれるハイシャインレザーは、コードバンのような輝きと光沢があり、高級感漂う美しさを醸し出します。また、水がしみ込みにくく汚れが付きにくいのも特徴で、お手入れもしやすいのが特徴です。

GODFREY D/ゴドフリー

フィット感の高さと着脱の容易さが
特徴のサイドゴアブーツ。

採用したダイナイトソールは、堅牢ながら屈曲性も高く、ドレスシューズからカントリーシューズなどでも多用される定番ソールです。ラバーソールのため、耐水性にも優れており、全天候型としてご使用いただけます。

柔らかく上品な印象の
スエードレザー

スエードレザーの柔らかい質感が、落ち着きと高級感を醸し出します。
スムースレザーほどフォーマルすぎない表情が、リラックスしたカジュアル感も併せ持ち、季節感のある温かみは、上品な佇まいを感じさせ、サイドゴアブーツの無駄のないクリーンなデザインが、洗練された都会的なスタイルを象徴し、履く人に知的でモダンな印象を与えるアイテムに仕上がりました。

PENNINE 2 C/ペナイン

ジョセフ・チーニーを代表する
“ケンゴン”のギブソンブーツタイプ。

ミリタリーラストと呼ばれる4436ラストを使った木型は、愛嬌のある丸みを帯びたフォルムが特徴で、その柔らかさが独特の優雅さや落ち着きを醸し出します。また、耐久性や防水性に優れたヴェルトショーン製法を採用しており、実用性とデザイン性を兼ね備えています。

2024AWにあわせた
新しいカラーを展開

2024AWでは、ブラックとバーガンディーの定番2色に加え、ウォールナット(こげ茶)が新登場。合わせやすくスタイリングに困らない、落ち着いたカラーリングです。グレインカーフレザーの質感がタフさを感じさせながらも、スラックスや少しエレガントなボトムスにも好相性な一足。バランスに優れたブーツと言えます。

photo Yoko Tagawa
text Tryout

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知っておきたい本格靴の基礎知識 ドレスシューズ編

ウィルフレッド

革靴にまつわるストーリーやディテールの意味、成り立ちを知ることで、より深くその魅力を楽しむことができます。今回は、本格靴の王道として外せないドレスシューズについてご紹介。あらゆる靴ブランドが展開していて、一見どれも同じように見えるだけに、どれを選べばいいか迷う方も多いのでは。そこで、チョイスの際に注目すべきポイントをまとめました。

ドレスシューズ

そもそも、ドレスシューズとは?

ビジネスシーンでの装いに不可欠なアイテムといえばドレスシューズ。スーツやテーラードジャケットにはもちろん、クールビズなどジャケットを着ない場合でも、グレースラックスに上質なドレスシューズをコーディネートするだけでビジネスらしさを演出できます。シンプルでフォーマル度の高い「ストレートチップ」から穴飾りでデザイン性をプラスした「フルブローグ」と呼ばれるものまで、デザインによっていくつかの種類に分けられていますが、共通するのはスリムなシェイプと薄いソール、そして一般的に「内羽根式」と呼ばれる、靴紐を通す部分が甲と一体化した構造を採用していること。また細かいところでは、パーツを縫い合わせるステッチもカジュアルな革靴に比べて繊細に施されているのが特徴です。
近年では一見ドレスシューズに見えてスニーカーの作りを採用したコンフォートシューズも増えていますが、伝統的な仕立てのものはソールがすり減っても交換できるため、修理しながら長く愛用できるというメリットがあります。もちろんビジネススタイルの格もアップでき、トレンドに左右されず履ける靴なので、やはり大人として一足は正統派ドレスシューズを持っておきたいものです。

メンズファッションの基本というべき靴

歴史ある本格靴ブランドなら必ずといっていいほどラインナップし、男性のワードローブにおける基本中の基本とみなされているドレスシューズ。その歴史をひもとくと、現在私たちが着ているスーツの成り立ちと少なからず関連を持っていることがわかります。もともとは「ラウンジスーツ」と呼ばれ、室内で寛ぐための服だったスーツが外出着として市民権を得ていったのは19世紀後半〜20世紀初頭のこと。当初、その足下は編み上げのブーツが主流でしたが、時代を経るにしたがって丈の短い紐靴も増え、20世紀に入ると現在のドレスシューズにかなり近いものが多く見られるようになっていきました。室内着だったスーツが着用の簡便さから正装として広がり、次第に体型を美しく見せる服として進化していったのと同様に、ドレスシューズも脱ぎ履きのしやすさから一般化し、現在のように抑揚を効かせた美しいシェイプに洗練されていったと考えられます。

“良いドレスシューズ”を選ぶ3つのポイント
きめ細かくしなやかなカーフ素材

ドレスシューズのクオリティを決定的に左右するのがアッパーの素材。同じ牛革でも、柔らかい仔牛の皮を使った「カーフ」から分厚い成牛の皮を加工した「ステアハイド」まで、さまざまな種類が存在します。本格靴ブランドが作るドレスシューズには、しなやかできめの細かいカーフが使用されています。履き心地がよく、見た目にも高級感があり、立体的なシェイプを形作れるのが特徴です。ジョセフ チーニーのドレスシューズのメインコレクションである125ラストを採用したモデルには、カーフの中でも最高級といわれるドイツのワインハイマー社製ボックスカーフを採用。質感の美しさは絶品で、磨くことによって輝くような仕上がりになります。

ドレスシューズ

靴作りの美学が表れる羽根周り

靴に詳しい人ほどこだわっているのが、羽根周りのデザインです。まずポイントとなるのがアイレット(靴紐を通す穴)。ミリタリーやカントリーと異なり、ドレスシューズではハトメが外側から見えないものが基本となりますが、加えてアイレットの数にも注目。左右5つずつ穴が開けられた5アイレットがクラシックなドレスシューズの定番とされています。イタリア靴などでは6アイレットのものもしばしば見られますが、これらはよりモダンな印象に。また、アイレットの並び方も靴の印象を左右します。ジョセフ チーニーでは全てのアイレットが直線状に並んでいるものが多く、これは端正で折り目正しい雰囲気に繋がります。対して、爪先に向かって広がっているものは優美な顔つきに。一見どれも同じように見えるドレス靴ですが、微差を比較しつつさりげないこだわりを込められるのが面白いところなのです。

シングルソール

美しく仕上げられたシングルソール

ドレスシューズでは薄いシングルソールが用いられるのが一般的ですが、上質なものはコバ(ソールの断面)がしっかりと磨かれ、滑らかに仕上げられています。さらにブランドによっては、「ツメ仕上げ」と呼ばれるフィニッシュを施すことも。写真のソールを見ると、コバの上下が盛り上がっていることがわかります。このツメ仕上げを行うことで、ソールのエッジが立ってキリッと引き締まった印象に。ジョセフ チーニーのドレス靴では、ひと手間かけてこの仕上げを採用しています。

ウィルフレッド

ジョセフ チーニーのドレスシューズ二大定番はこちら
ビジネスカジュアルにも映える「ウィルフレッド」

ドレス靴の定番といえばストレートチップ。ジョセフ チーニーでも下の「アルフレッド」が長らく人気No.1をキープしていましたが、近年それに並ぶ人気を博しているのがこちらの「ウィルフレッド」。控えめな穴飾りがあしらわれたセミブローグの一足です。さりげない装飾性がプラスされているため、ノータイやノージャケットの装いにもマッチする汎用性が魅力です。木型は2011年にブランド125周年を記念して製作された「LAST125」。バランスのよいラウンドトウによる正統派のシェイプに加え、ヒールカップが小さめに設計されているため日本人の足に合いやすいのも特徴です。

アルフレッド

結婚式にも活躍する「アルフレッド」

こちらは王道のストレートチップ。「ウィルフレッド」同様にLAST125を採用し、アッパーはワインハイマー社のボックスカーフを使用しています。スーツはもちろんタキシードまで合わせられるフォーマルなデザインのため、日常のビジネスシーンだけでなく冠婚葬祭にも対応します。

photo Masahiro Sano text Hiromitsu Kosone

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価格改定のお知らせ

NEWS

価格改定のお知らせ

平素よりジョセフ チーニー製品をご愛顧いただき、誠にありがとうございます。

この度、イギリス本国のインフレに伴う製造コストおよび原材料の高騰、併せて為替の影響により、
製品の価格を改定させていただくこととなりました。

皆様には諸般の事情をご賢察の上、何卒ご理解を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。

価格改定実施日

2024年9月3日(火)〜

価格改定一覧(一部抜粋)

※全て税込価格表記となります。

MEN

商品名 改定前 改定後
ALFRED[アルフレッド(ラバーソール)] ¥88,000 ¥92,400
ALFRED[アルフレッド(レザーソール)] ¥88,000 ¥92,400
WILFRED(ウィルフレッド) ¥88,000 ¥99,000
CAIRNGORM 2R(ケンゴン) ¥93,500 ¥97,900
AVON C(エイボン) ¥90,200 ¥92,400
HUDSON(ハドソン) ¥88,000 ¥92,400
HOWARD R(ハワード) ¥88,000 ¥92,400

WOMEN

商品名 改定前 改定後
PERLA(ペルラ) ¥74,800 ¥79,200
BONNIE(ボニー) ¥74,800 ¥79,200
MILLY(ミリー) ¥74,800 ¥79,200
KISDON(キスドン) ¥79,200 ¥83,600

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ケンゴンⅡ R

知っておきたい、本格靴の基礎知識 ミリタリーシューズ編

ケンゴンⅡ R

テーマは「ミリタリーシューズ」。デニムやコットンパンツと相性抜群な、休日靴の定番です。軍由来ならではのユニークなディテールも見どころ。その魅力を徹底解説します。

ケンゴンⅡ R

そもそも、ミリタリーシューズとは?

その名のとおり、軍靴を由来とするミリタリーシューズ。現在ファッションとして浸透しているものの多くは、第一次・第二次世界大戦時代に生まれたものがルーツとなっています。デザイン上の大きな特徴となるのは、丸みを帯びたトウと全体的にボリュームのあるがっしりしたシェイプ。これはもともと、戦線に赴く兵士たちへ安定した品質の物資を大量に供給することが求められた戦時下において、さまざまな足の形にフィットする合理的な形状として考案されたものでした。
しかし、後年になると素朴でありながら独特な味わいがあり、男らしさを感じさせるデザインがファッションアイテムとしても注目されるようになります。過酷な戦地を踏破するために採用された頑丈な作り、そしてミリタリーシューズならではのディテールも機能美として愛好されてきました。革靴でありながらカジュアルスタイルにベストマッチで、かつ大人っぽく見せてくれるのも人気のポイント。なかでもジョセフ チーニーのミリタリーシューズは、英国ならではの格式を感じさせるのが特徴です。軍由来のグルカショーツやタクティカルセーターと合わせれば、一格上の夏スタイルを築けます。

軍への供給実績は高品質の証

名門と称される靴ブランドの中には、かつて軍へミリタリーシューズを供給していたところも少なくありません。軍が求める基準を満たす靴作りができるということは、高い技術と品質の証明でもあったのです。実はジョセフ チーニーも、軍への供給実績をもつブランド。当時、軍に採用されたラスト(木型)とデザインを踏襲して現在ラインナップするのが、「ケンゴンⅡ R」と名付けられた写真のモデルです。タフな作りもさることながら、ミリタリーシューズならではの独特なディテールも注目のポイント。以下、具体的に見ていきましょう。

ケンゴンⅡ R

今や希少な「ヴェルトショーン製法」

「ケンゴンⅡ R」の大きな特徴となっているのが「ヴェルトショーン製法」と呼ばれる仕立て。本格靴の主流であるグッドイヤー製法と似ていますが、こちらはソールの上を覆うようにアッパーの革を縫い付けているのがポイントです。グッドイヤーの場合、アッパーがウェルト(アッパーとソールを繋ぐための細い帯状の革)の内側に潜り込む形になるため、この隙間から雨水や細かいホコリが靴の中に入ってきてしまいますが、隙間のないヴェルトショーンではこれを防ぐことができるというわけです。悪路の多いミリタリーシーンで重宝されてきた作りですが、非常に手間がかかるため、今では歴史ある英国靴メーカーでもヴェルトショーン製法を行っているところはごくわずか。機能性に加えて、デザインのアクセントとしても効いています。

ベローズタン

ホコリや雨水を防ぐ「ベローズタン」

一見わかりにくいのですが、シューレースを外すとさらなるミリタリーディテールが。足の甲を覆う “ベロ”が羽根の部分と繋がっていることがわかります。これは「ベローズタン」と呼ばれる仕様で、トレッキングシューズなど登山靴とも共通する作りです。ベロと羽根の間からホコリや雨が入ってくるのを防ぐためのもので、上のヴェルトショーン製法と合わせて悪路対策を目的として採用されています。外からは見えないディテールだけに、これを省略しているミリタリー風シューズも多い中、「ケンゴン Ⅱ R」では革の裁断や縫製にひと手間増えるのもいとわず“本物”の仕様にこだわっています。

コマンドソール

悪路をものともしない「コマンドソール」

さまざまなバリエーションが存在するラバーソールの中でも、極めて高いグリップ力と安定性を誇るのがコマンドソール。険しい山道やぬかるみ、砂利道など、コンディションの悪い地面用に開発されたものです。タウンユースでも快適さを発揮し、雨上がりやゴツゴツした石畳などを歩いても疲れにくいのが特徴。また、サイドから見てもわかるほどくっきりとした凹凸が刻まれ、がっちりと厚みがあるため、タフで男らしい印象を演出してくれるのも魅力です。武骨なミリタリーシューズのデザインと相性抜群。

ケンゴンⅡ R

ジョセフ チーニーのおすすめミリタリーシューズは?
ローカットでオールシーズン履ける「ケンゴン Ⅱ R」

75年以上前から存在したと言われており、軍にも提供していた木型「LAST4436」を採用するミリタリーシューズ。ノーズが短めでボリュームのあるラウンドトウが独特な愛嬌を備えています。ウィズ(横幅)が広めのため締め付け感がなく、リラックスして履けるのも魅力。アッパーのデザインもかつての軍採用モデルを踏襲。トウに入った2本のツインステッチと、V字に革を切り替えたサイドが印象的です。ブーツが多いミリタリーシューズですが、こちらは春夏にも活躍するローカット。雨の日でも滑りにくく、作りも極めて丈夫なので、天候を問わず長く愛用できる一足です。

photo Masahiro Sano text Hiromitsu Kosone

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汎用性で選んだ定番3モデル。その実力を着回しで検証!

JOSEPH CHEANEY JOUNAL ケンゴン エイボン ハドソン 定番3モデル コーディネート

“ジョセフ チーニーって、合わせやすいのがいいんだよね”――近年、そんなお声をよくいただいています。質実剛健な作りでありながら、ラギッドになりすぎないバランス。その“ちょうどよさ”は、正統派のドレスシューズからミリタリーやカントリーといったカジュアルシューズまで幅広く手がけてきた歴史ゆえの表現力といえます。

今回はジョセフ チーニーのコレクションから、特に高い人気を博する3モデルをピックアップ。ビジネスシーンをイメージしたスーツスタイルからヴィンテージテイストなサマーカジュアルまで、さまざまなコーディネート例をご紹介します。スニーカーよりは本格感のある足元が好みだけれど、あまりカタ苦しくは見せたくない。そんな大人にぴったりな使い勝手であることを実感いただけるでしょう。

JOSEPH CHEANEY JOUNAL 人気の3モデル

汎用性の高さで人気の3モデルがこちら!

コインローファー、ミリタリーシューズ、カントリーシューズ。いずれも本来カジュアルな位置づけのデザインですが、ジョセフ チーニーはポッテリしすぎないシェイプと上質な素材・仕立てにより、大人にふさわしい上品さも感じさせるのが特徴的です。ビジネススタイルのカジュアル化が進んだ昨今は、これらをオンタイムに活用するかたも増加中。頑健な作りと日本人の足にも馴染むフィット感により、ヘビーローテーションではき回すのにも向いています。オーセンティックなカーフにソフトなスエード、骨太なグレインレザーと、各モデルごとに印象的なアッパー素材をラインナップしているのもポイント。今回はそれぞれ異なる色&素材を選んでスタイリングしてみました。

JOSEPH CHEANEY JOUNAL エイボン AVON C 近年人気急上昇のカントリーシューズ

AVON C
近年人気急上昇のカントリーシューズ

パーフォレーションやメダリオンといった穴飾りが施された素朴な顔つきが魅力のカントリーシューズ。これを足元に合わせるだけでブリティッシュトラッドなスタイリングが完成する、アイコニックな一足です。英国靴ブランドの多くがラインナップする定番デザインですが、「エイボン C」は重厚すぎないシェイプの木型「12508」を採用。これにより野暮ったさを払拭し、エレガントなコーディネートも組みやすくなっています。キズや汚れに強いグレインカーフ、水気の浸入を防ぐスプリットウェルト、グリップ性の高いコマンドソールなど、ヘビーデューティな機能性も充実。

JOSEPH CHEANEY JOUNAL エイボン AVON C ミリタリーアイテムとコーディネート

“AVON C” with military coat
ミリタリーアイテムと合わせつつ、色みで上品さを演出

軽やかなコットンのタイロッケンコートに、オフィサーシャツ&オフィサーパンツ。全身をヴィンテージ・ミリタリーテイストでまとめたスタイリングに、足元だけあえてカントリーシューズを合わせてヒネリを効かせました。どちらも質実剛健さが身上ゆえ、テイストをミックスしても調和のとれた雰囲気にまとまります。さらに全体を明るいベージュ〜ブラウンのトーン・オン・トーンにすることで、土くささを中和しつつ春らしい軽やかさも意識。“アーモンド”とよばれるやや明るめのブラウンをまとった「エイボン C」が、軽快感をキープしつつ装いを引き締めています。

JOSEPH CHEANEY JOUNAL エイボン AVON C セットアップ カントリーシューズ

“AVON C” with linen set-up
リネンセットアップ×カントリーシューズの合わせが新鮮

春夏のエレガンスを象徴するリネンのセットアップ。このようなタバコカラーは清涼感とシックさを兼備し、大人の上品カジュアルに最適です。従来はスマートなドレスローファーなどを合わせるのが定石でしたが、程よくボリュームのある「エイボン C」とのスタイリングも新鮮。その素朴な顔つきで足元に愛嬌が生まれ、セットアップに抜け感を加えることができます。インナーにはオフ白を差して、春夏らしい爽やかさをプラス。カットソーでもOKですが、ここではニットTを選んでセットアップにふさわしい上品さを演出しています。シンプルながら洒脱さも印象づけられる装い。

JOSEPH CHEANEY JOUNAL ケンゴン CAIRNGORM H

CAIRNGORM H
ベストセラーモデルを都会的にアレンジ

現在、ジョセフ チーニーを代表するベストセラーとなっている「ケンゴン Ⅱ R」にアレンジを加えたのが「ケンゴン H」。ミリタリーシューズに由来する独特の切り替えやステッチワークは継承しつつ、木型をややスマートな「175」ラストに変更。作りもヴェルトショーン製法(アッパーがウェルトの上に覆い被さった特殊な仕立て)からグッドイヤー製法+ストームウェルトにして、カントリーシューズのような顔つきに仕上げています。細かいところでは、靴紐を通すアイレットを外ハトメから内ハトメに変えているのもポイント。ミリタリーの個性を保ちながら都会的な表情も加えることで、非常に汎用性の高い一足になっています。

JOSEPH CHEANEY JOUNAL ケンゴン CAIRNGORM H サマーコーディネート

“CAIRNGORM H” with shorts
夏の軽装を足元でクラスアップ

ボートネックの長袖ニットTシャツに、爽やかなシアサッカーのショートパンツ。夏の定番といえるトラディショナルスタイルですが、意外と迷うのが靴選び。スニーカーでは少々子どもっぽいし、サンダルだとくだけすぎ……そこでおすすめなのが、適度にボリュームのあるカジュアルシューズを合わせてクラスアップする着こなしです。なかでもダークブラウンスエードの「ケンゴンH」なら、重すぎず軽すぎずのちょうどいいバランスに。これなら、外出の途中でカフェに入っても店内で浮くことはないはずです。ちなみに、同じミリタリーを出自とするグルカショーツと合わせても相性抜群。夏にも幅広く使える一足です。

JOSEPH CHEANEY JOUNAL ケンゴン CAIRNGORM H ビジネスカジュアル

“CAIRNGORM H” with knit jacket
ビジネスカジュアルにも絶好の使い勝手

ニットジャケットにバンドカラーシャツ、グレーのウールスラックスを合わせて、ビジネスカジュアルをイメージしたスタイリングに。定番の「ケンゴン Ⅱ R」よりも骨太さが抑えられた「ケンゴンH」は、オンで無理なく活用できるところも魅力です。仕事服にも軽快さやリラックス感が求められる昨今においては、足元もフォーマルすぎない靴が使い勝手よし。そういった観点からも「ケンゴン H」は非常に重宝するアイテムといえます。クールビズシーズン以外なら、ブレザーにボタンダウンシャツ、ニットタイといった装いにもベストマッチ。年間を通して活用いただけるはずです。

JOSEPH CHEANEY JOUNAL ハドソン HUDSON ブリティッシュローファー

HUDOSON
スマートさも備えたブリティッシュローファー

最後にご紹介するのはベーシックなコインローファー「ハドソン」。米国系のそれとは違い、程よく丸みを帯びつつスマートさも感じさせるフォルムに仕上げているのがブリティッシュブランドならでは。ノーズも短すぎないため、近年主流のワイドパンツにも好相性です。アッパーの素材はきめ細かい上質なカーフ。端正に整ったステッチともあいまって、さりげないエレガンスを発揮しています。ローファー専用に開発された「5203」ラストは、はき心地のよさも評判。足を包み込むようなフィット感を味わえるため、肩の力を抜きたい休日にもぴったりです。

JOSEPH CHEANEY JOUNAL ハドソン HUDSON コートコーディネート ローファー

“HUDOSON” with Nylon coat
ダークトーンのコートは足元で軽快さを

モノトーンを基調にしてシックな雰囲気にまとめたカジュアルスタイル。朝晩に肌寒さが残る春の休日をイメージしています。ダークカラーのコートを春夏に着る際は、重苦しく見えないよう工夫することが重要。ここではコートの素材をスポーティなナイロンにするとともに、足元でも軽快感を演出しました。スマートな顔つきの「ハドソン」はまさにうってつけの選択といえるでしょう。インナーにはライトグレーやオフ白といったニュアンスのあるトーンを選ぶことで、モード風に転びすぎず大人らしい印象に。

JOSEPH CHEANEY JOUNAL ハドソン HUDSON ローファー コーディネート ビジネススーツ

“HUDSON” with gray suit
ポッテリ感のないフォルムがビジネススーツにも合う

ビジネススーツにローファーはNG、といわれたのも今は昔。むしろ現在においては、内羽根のドレスシューズよりローファーのほうが幅広い着こなしをカバーできる一足といえるでしょう。ただし、ポッテリとしたトラッド感の強すぎるローファーはさすがにミスマッチ。「ハドソン」のように程よくノーズの長さがあり、幅広すぎないラウンドトウが万能に使える条件となります。ベーシックに無地スーツ×白シャツを合わせるのもいいですが、ここでは薄いパープルのストライプが入ったピークドラペルスーツにサックスブルーのシャツでアクセントを加えました。着こなしがシンプルになる春夏こそ、細部のこだわりが重要です。

かつてはドレスシューズの定番ブランドとして、そして近年はカジュアルシューズの新興勢力として高い評価をいただいているジョセフ チーニー。世界に名門と称される本格靴メーカーはあまたありますが、ドレスとカジュアルの双方において評価されるブランドは希少といえます。質実剛健さとエレガンスをバランスよく両立した“ちょうどよさ”は、そんなジョセフ チーニーだからこそ実現できる魅力。さまざまなシーンにマッチする万能の一足をお探しのかたにとって、ベストな選択のひとつになりえるはずです。

text Hiromitsu Kosone styling Ryo Sakamoto photo Tomoki Matsui

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ラストで比較する、オンオフ兼用カジュアルモデル

JOSEPH CHEANEY JOUNAL ラストで比較する、オンオフ兼用カジュアルモデル

1886年から続く長い伝統の中で、ドレスからカジュアルまで、じつに様々なモデルを展開してきたジョセフ チーニーのコレクション。今回は、ビジネスシーンのカジュアル化に伴い、オンでも使えて、普段着の一日にも大活躍する汎用性の高いモデルを特集。とくに、ラスト(木型)の違いにフォーカスし、それぞれが持つ千差万別の魅力をご紹介します。

LAST 4436

ラストで比較する、オンオフ兼用カジュアルモデル  CAIRNGORM Ⅱ R|ケンゴン Ⅱ R 
英国軍採用のラストを装備する、ミリタリーシューズの雄。

CAIRNGORM Ⅱ R|ケンゴン Ⅱ R
英国軍採用のラストを装備する、ミリタリーシューズの雄。

「ラスト4436」は英国軍靴に使用されていた背景を持ち、イギリスでは“ミリタリーラスト”と呼ばれています。また、日本で展開されているモデルの木型の中でもっとも歴史が古く、75年以上前から存在すると言われています。この木型と切っても切り離せないのが、ブランドが誇る王道モデル「ケンゴン Ⅱ R」。外羽根式のダブルのツインステッチというデザインはクラシックなラストと相性が良く、ノーズが短く丸みを帯びた愛嬌のあるフォルムに、ミリタリーシューズらしい風格を与えてくれます。重厚な見た目ながら品の良さを備えており、カジュアルスタイルを格上げしてくれるだけではなく、昨今ではスーツスタイルに取り入れる方も増えています。機能面も申し分なく、アッパーの縫い付けに伝統的な製法“ヴェルトショーン仕様”を採用。アッパーとウェルトの隙間から、雨水が染み込み、小石や土ほこりなどが侵入するのを軽減する役割があります。

ラストで比較する、オンオフ兼用カジュアルモデル  CAIRNGORM 2R|ケンゴン Ⅱ R 
アッパーには世界有数のタンナーである「ワインハイマー社」のグレンインカーフを使用。

現在アーモンド、ブラック、バーガンディー(左から順)の三色を展開。茶系のカラーには、トゥの先端に風合いを出すバーニッシュ加工が施されています。アッパーには、世界有数のタンナーである「ワインハイマー社」のグレンインカーフを使用。雨や汚れに強いタフなシボ革は、機能的なだけではなく、エイジングにより個性的な経年変化を楽しむことができます。

LAST175

ラストで比較する、オンオフ兼用カジュアルモデル  CAIRNGORM H|ケンゴンH 
ドレスとカジュアルをハイブリッドした、現代的な一足

CAIRNGORM H|ケンゴンH
ドレスとカジュアルをハイブリッドした、現代的な一足。

「ラスト175」は、ジョセフ チーニーの中でもかなり古い歴史を持つ木型。ドレスシューズの定番として使用されている「ラスト125」よりやや幅広で、適度なボリュームと丸みを持たせることで、英国らしいラウンドトゥを美しく表現しています。このドレスとカジュアルのバランスの良いラストを、王道モデル「ケンゴン」に採用したのが、2020年に誕生した「ケンゴンH」。コバには、ほこりや雨水が侵入を軽減する「ストームウェルト仕様」を採用するなど、ミリタリーシューズらしいタフさを踏襲。一方で、ドレッシーなスムースレザーのアッパーや、シューレースを通す穴の装飾を見せない“内ハトメ仕様”など、ドレスの要素をうまくハイブリッドすることで、都会的な洗練された顔つきの一足に仕上げました。

ラストで比較する、オンオフ兼用カジュアルモデル  CAIRNGORM H|ケンゴンH アッパーは1905年に創業したアメリカの老舗タンナー「ホーウィン社」のクロムエクセルレザーときめ細やかな質感のスエードを使用

ブラウン(中)とブラック(右)のアッパーは、1905年に創業したアメリカの老舗タンナー「ホーウィン社」のクロムエクセルレザー。牛脂や蜜蝋など、4種類以上の油脂をブレンドした特性オイルを使用し、タンニンなめしとクロムなめしを組み合わせる「コンビなめし」という手法を用いて、しっとりとした油分を浸透させた革です。ブラウン(左)には、きめ細やかな質感のスエードを使用。

ラストで比較する、オンオフ兼用カジュアルモデル  FORESTER Ⅱ R|フォレスター Ⅱ R 
柔和な表情が愛らしい、丸みのあるUチップモデル

FORESTER Ⅱ R|フォレスター Ⅱ R
柔和な表情が愛らしい、丸みのあるUチップモデル。

こちらも「ラスト175」を採用したモデル。カントリーシューズをルーツに持つ、丸みを帯びた外羽根式Uチップが特長の「フォレスター Ⅱ R」。ローファーなどに使用されるモカシン縫いでスエードレザーのヴァンプとサイドを縫合しており、柔らかく愛らしい表情に。その一方で、ソールにはスマートな見た目ながら、グリップ力があり、雨にも強いダイナイトソールを装備。カジュアルな印象の中に、適度な上品さを感じる、バランスの良いモデルです。

ラストで比較する、オンオフ兼用カジュアルモデル   FORESTER Ⅱ R|フォレスター Ⅱ R きめの細かい上質なスエード素材

カラー展開はブラウンのみ。きめの細かい上質なスエードはケアが簡単な上に、雨の日でも気軽に履ける汎用性の高さが魅力です。

LAST12508

ラストで比較する、オンオフ兼用カジュアルモデル  AVON C|エイボンC 
英国カントリーを体現する、世界的ベストセラー。

AVON C|エイボンC
英国カントリーを体現する、世界的ベストセラー。

「ラスト12508」は、カジュアルモデルを代表する木型として2009年に誕生した木型です。トゥシェイプにヒールカップなど、全体的にボリュームを持たせながら、野暮ったくなり過ぎないように計算されたバランスの良いフォルムが特長。このラストを採用した代表モデルが「エイボンC」。アッパーに大きく開いたブローグや、厚みのあるソール 、グッドイヤーウェルト製法など、まさにブリティッシュカントリーを体現する一足です。悪路を歩いた際に、アッパーとソールの隙間から水気が入るのを塞ぐための「スプリットウェルト」、グリップ力のあるコマンドソールなど、アウトドアに対応するトラディショナルなディテールも満載。ヨーロッパ諸国ではかねてより高い評価を獲得しており、近年では日本でも注目度が高まっています。

ラストで比較する、オンオフ兼用カジュアルモデル  AVON C|エイボンC アッパーには傷や汚れ、水濡れにも耐性のあるグレインカーフレザーを採用

ブラック(黒)、アーモンド(右)の二色を展開。アッパーには、傷や汚れ、水濡れにも耐性のあるグレインカーフレザーを採用。大粒のシボ、トゥ部分に施されたメダリオン、大ぶりなパーフォレーション(飾り穴)が、より一層カントリーテイストを引き立てます。

ラストで比較する、オンオフ兼用カジュアルモデル  同じカジュアルモデルでもラストによって履いた時の印象は大きく変わります
(左から順:175、12508、4436)

今回ご紹介した3種の木型の中で、「ラスト175(左)」はドレスとカジュアルを良い塩梅で融合させた万能な木型。2009年に誕生した「ラスト12508(中)」は、適度なボリューム感を持たせた、よりカジュアルなスタイルと相性の良い木型。75年以上の歴史を誇る「ラスト4436(右)」は、それよりもさらに丸みを強調したクラシックで愛嬌のある木型です。ウエストのシェイプ、ボリューム、トゥの丸みや長さなど、比較することでそれぞれに個性があることがわかります。

ビジネススタイルの変化にともない、改めてカジュアル靴の汎用性が注目されている昨今ですが、同じカジュアルモデルでもラストによって履いた時の印象は大きく変わります。足型に合うお気に入りの木型で揃えたり、スタイルや気分に合わせて色々と試してみるなど、向き合い方はそれぞれ。まずは革靴選びの指針のひとつとして、「ラスト」という視点を取り入れてみてはいかがでしょうか。

photo Tomoki Matsui text K-suke Matsuda(RECKLESS)

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定番モデル「ハドソン」を履き回し
6コーディネート

JOSEPH CHEANEY JOUNAL 定番モデル「ハドソン」を履き回し
6コーディネート

ジョセフ チーニーのローファーラインナップにおいて最定番に位置づけられるモデルが、コインローファーの「HUDSON(ハドソン)」。 カジュアルシーンはもちろん、ジャケパンスタイルにもマッチする守備範囲の広さで支持を得ています。 ラストはローファー専用の「5203」を使用しており、英国靴らしい程よい丸みとボリューム感があり、品格も十分に兼ね備えたフォルムが特徴です。 今回は「ハドソン」の中でも一番人気の高いブラックカーフを用いた6コーディネートをご紹介します。

6 Styles with HUDSON
「ハドソン」から考えるコーディネート

定番モデル「ハドソン」を履き回し 6コーディネート 王道のジャケパンスタイルを少しだけ今っぽく

Style 1
王道のジャケパンスタイルを少しだけ今っぽく

ネイビージャケットにグレースラックスという王道の組み合わせ。今までなら足元は内羽根式のセミブローグやフルブローグが選択肢に上がる方も多かったはず。 しかし昨今のカジュアル化の流れや少しワイドなパンツシルエットを考慮すると、「ハドソン」のようなコインローファーもマッチします。以前よりカジュアル要素とボリュームを足すイメージです。

それに合わせてシャツにはブルーのロンドンストライプ、タイは50オンスよりもカジュアル寄りのグレナディンとこちらも柄や素材でカジュアル要素を足したスタイリングとなっています。

定番モデル「ハドソン」を履き回し 6コーディネート ワークテイストのセットアップを足元で締める

Style 2
ワークテイストのセットアップを足元で締める

素材、ポケットディティールからワークテイスト漂うセットアップに、敢えて表革のローファーを合わせて全体を締めるスタリングです。バッグにもローファー同様に、黒で表革のものを合わせることで全体のバランスを取っています。 ワークテイストのセットアップと相性の良いデニムシャツを合わせつつ、小物を上品かつ締まるブラックレザーにすることで、ラギッドすぎないスタイリングとなっています。

定番モデル「ハドソン」を履き回し 6コーディネート ミリタリー×ワークを上品に

Style 3
ミリタリー×ワークを上品に

ミリタリーアイテムやワークアイテムは、合わせ次第では男らしさが強くなりがちです。 ブラックのコインローファーを合わせることで程よく上品にまとまります。 パンツにはネイビーのリジッドデニム、アウターも同系色のネイビーでまとめ、インナーにはミリタリーテイストと相性の良いカーキを差し色として合わせています。 ネイビーを上手く使うことでカジュアルなスタイリングにも上品さが生まれます。

定番モデル「ハドソン」を履き回し 6コーディネート モノトーン+1カラーコーディネート

Style 4
モノトーン+1カラーコーディネート

黒のローファーを活かす代表的なスタイルの一つがモノトーンコーディネートですが、そこに1色足すことでまた違った雰囲気のスタイリングに仕上げられます。 こちらのスタイリングポイントは、真っ白ではなくやや色味のある生成りのアイテムを用いること。 黒と生成りを繋げ、その先にアースカラーを加えることで自然とスタイリングに調和が生まれます。 また、パンツもトラウザーズ、インナーもニットTシャツなどを用いることで、大人らしい雰囲気に仕上がります。

定番モデル「ハドソン」を履き回し 6コーディネート ハドソンを活かす究極のシンプルスタイル

Style 5
ハドソンを活かす究極のシンプルスタイル

ブラックカーフのコインローファーは程よいボリュームのグレースラックスが鉄板で合います。 これを極力シンプルなスタイルに落とす場合、薄いブルーのシャツをさらっと合わせるのが良いでしょう。 ブルーの濃さは、スラックスのグレーの濃さと合わせるとまとまりが生まれます。

例えばオフィサーシャツの様なシルエットのシャツをタックアウトでさらっと合わせるスタイルをおすすめします。 もしシンプルすぎて物足りないといった場合は、首元のボタンを一つ開け、袖口をロールアップすることで抜け感を足しましょう。 スラックスとシャツがタイトすぎると足元とのバランスが取りにくくなるので要注意。

定番モデル「ハドソン」を履き回し 6コーディネート 大人のボーダースタイルの最適解

Style 6
大人のボーダースタイルの最適解

ボーダースタイルの足元といえば白のキャンバススニーカーやデッキシューズも合いますが、大人にとってはローファーが最適解ではないでしょうか。 ローファーを合わせる場合、パンツは5ポケットではなくトラウザーズ、そしてボーダーのカットソーはタックインというスタイルがはまります。 ボーダーは好みで紺×白も良いですが、ここではイギリスを代表する絵本「ウォーリーを探せ」で有名な赤×白のボーダーを合わせています。

定番モデル「HUDSON(ハドソン)」を履き回し 6コーディネート

定番モデル「ハドソン」

癖が無いことが特徴といわれるほど、王道フォルムのコインローファー「ハドソン」。 アッパーには、キメの細かい上質なカーフ素材を採用しています。 ソールはシングルレザーソールとこれまた王道を合わせており、スタンダードな一足としての風格がみなぎっています。 幅広いスタイリングに合わせやすいだけでなく、年間通して着用できるなど、非常に使い勝手の良い一足に仕上がっています。

photo Tomoki Matsui styling&text Ryo Sakamoto

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ファッションデザイナーが挑戦した、王道モデルの新解釈。
「Riprap」デザイナー 西野 裕人

ファッションデザイナーが挑戦した、王道モデルの新解釈。「Riprap」デザイナー 西野 裕人

スーツはもちろん、アメカジなどカジュアルスタイルにも合う。
スタイリングの幅の広さを楽しめる一足だと思います。

スタイリスト・本間良二氏のもとで経験を積み、2015年に自身のブランド「Riprap」を立ち上げた西野裕人さん。修行時代には、洋服の着用シーンを提案するスタイリストアシスタントだけではなく、生地や縫製、ボタンなどの附属を選択する生産の仕事や、製品企画を経験されたそう。だからこそ、西野さんの手がけるプロダクトは、徹底したものづくりへの安心感と、コーディネートを楽しみたくなるファッション性を兼ね備えています。そんな「Riprap」が、2020年にジョセフ チーニーとのコラボモデルを初制作。また、お客様からの好評を受け、2021AWシーズンでも王道モデル「CAIRNGORM II R(ケンゴン Ⅱ R)」にブランドらしいエッセンスを加えた特別な一足を展開しています。別注のこだわりや思いを、西野さんの革靴遍歴と合わせてお聞きしました。

ジョセフ チーニー 「Riprap」デザイナー 西野 裕人 オリジナルのデザインを根多に、ブランドの解釈を見つける

オリジナルのデザインを根多に、ブランドの解釈を見つける。

— 「Riprap」のモノづくりについて教えてください。

古典落語と通ずる部分があるのですが、メンズ服デザインとは「オリジナルというお題を、どう自分たちのものにしていくか」ということだと考えています。リップラップでは先ず「ハンドクラフテッドスーツ」という、ジャケット2型、シャツ1型、スラックス3型からなるドレスラインを定番展開。毛芯を使用したテーラードジャケットやマーベルト付きのスラックスなど、基礎となるアイテムを作ってから、生地や仕様、構造などの要素をシーズンのカジュアルアイテムに落とし込むやり方をしています。例えばスラックスだったら洗濯機でも洗えるようにマーベルトの腰裏生地をコットンに変換して製作したり、ベースボールキャップの芯地にはジャケットの毛芯を使用したり、ドレスシャツの工房でパジャマを縫ってもらったり……ドレスとカジュアルで仕様や資材を転用しています。デザインアイデアに関しては、例えば救命胴衣のライフジャケットの膨らみをダウンベストとして製作し、防寒着として提案しました。元々ある根多(デザイン)を“お題”として捉えています。そこに敬意を持ちながら、モノや時代とのミスマッチをつくったり、どうすればブランドらしく解釈できるのかということを考えながら洋服を作っています。

ジョセフ チーニー 「Riprap」デザイナー 西野 裕人 ァッションの愉しさを伝えることに、全力でありたい

ファッションの愉しさを伝えることに、全力でありたい。

— シーズンごとのコレクションテーマはどのように決めているのですか?

プロダクトはデザインや素材の観点で考えればいくらでも作ることはできますが、テーマはそうはいきません。なので、最初から決めずに、ある程度洋服のサンプルができあがった段階で、「そう言えばこのアイテムを作るとき、あんな本や映画を観たなぁ」だったり、外に出かけて受けた印象や思った事を、頭の中でいったん編集して、咀嚼して言葉にします。それを展示会のDMにステートメント(声明)という形で載せています。ぼくは会話が好きなので、展示会でもポップアップイベントでも、商品説明から与太話までひたすら話しています。洋服はビジュアルだけではなく、メッセージも含めて、ファッションの愉しさをシェアすることに意味があると思っています。アナログなやり方なのかもしれませんが、だからこそ情熱を持った地方の個店さんからも支持されているのではないかと感じています。

ジョセフ チーニー 「Riprap」デザイナー 西野 裕人 足のコンプレックスから、靴紐専業ブランド「SHOE SHIFT」をスタート

足のコンプレックスから、靴紐専業ブランドをスタート。

— 「Riprap」と同時に、靴紐専業ブランド「SHOE SHIFT」を立ち上げられたのはなぜですか?

昔から足の形がコンプレックスで、モデルによってはインソールを入れないと履ける靴が限られてしまうほど、足幅が狭く甲が低いんです。そういったこともあり、靴に附属されている靴紐だと長さが合わないので、高校生の頃からスニーカーを買う時に、合わせて靴紐も買う習慣が染み付いていました。だからこそ、「誰でもフィットするシューレースブランド」という構想を昔から温めていました。それに加えて、リップラップを立ち上げる際に、洋服のコンセプトとは違った間口の広い専業ブランドとして立ち上げることにしました。シューシフトでは、長さを8サイズ、紐幅を2サイズ展開しているので、人間であれば合わない人はいないと思います(笑)。スニーカーでも革靴でも、靴紐の通し方ってたくさんあるので、お好みの通し方に合わせて、長さを替えて楽しむこともできます。

ジョセフ チーニー 「Riprap」デザイナー 西野 裕人 生産国に捉われず、琴線に触れた革靴を楽しむ

生産国に捉われず、琴線に触れた革靴を楽しむ。

— 革靴編歴を教えてください。

25歳くらいまで、革靴は〈クラークス〉くらいしか履いたことがありませんでした。昔からアメリカ古着が好きだったので、その次に手を出したのは〈ウォークオーバー〉のダーティーバックス。いずれもスニーカーと同じようなノリで履けるし、スエードなのでケアもそこまで気にならない。むしろ、履き潰してボロボロになった状態もかっこいいので、今でも捨てられなくて何足も所有しています。以前、文献で読んだのですが、「ホワイトバックスを汚して履くカルチャーから生まれたのがダーティーバックス」らしく、そういった背景に惹かれました。その後、師匠に勧められ〈ジェイエムウェストン〉のローファーやゴルフを買ったり、定番のプレーントゥが欲しくなったので〈オールデン〉を購入しました。そして、2020年に別注させていただいた〈ジョセフ チーニー〉のダービーシューズ「HARTWELL(MOD)」、この秋冬の「CAIRNGORM II R」に繋がり、今は英国靴へ関心が向いています。色々な靴を履いてみて思うのは、国ごとにそれぞれ良さがあるということです。アメリカ靴は足馴染みが良くて履きやすいし、フランス靴は古着と合わせても独特な色気がでます。一方で、英国靴は、質実剛健な作りが徐々に足に馴染んでいく過程を愉しめるのが魅力だと思いました。

ジョセフ チーニー 「Riprap」デザイナー 西野 裕人 念願の初別注は、思い入れの深いダービーシューズ

念願の初別注は、思い入れの深いダービーシューズ。

— 2020年のジョセフ チーニーとの初コラボにいたる経緯や、シューメーカーとしての印象を教えてください。

ジョセフ チーニーのコレクションを初めて見たのは、2013年頃。輸入総代理店の渡辺産業の展示会へ行った時のことです。当時、僕は生産の仕事をしていたこともあり、モノの品質に敏感でした。だからこそ、ジョセフ チーニーのプロダクトを見た時に、めちゃくちゃハイクオリティに対して価格がリーズナブルなところに驚きました。それ以来、毎回展示会に呼んでいただき、独立してからも「いつか別注を実現したい」という思いが募っていきました。そしてブランドの成長と共に念願が叶い、2020年にリップラップとしても初となるレザーシューズを製作していただきました。別注にあたり、サンプルとなる新旧モデルや、革のスワッチなどもたくさん見せていただいて、自分の思い入れの深いシューズであるダーティーバックスをモチーフにしたいと思い、このデザインを選びました。自分の好きなものだからこそウチの洋服との相性も良く、お客様からも反響がありました。ぼく自身も、サンプルを1年半ほど頻繁に履いていて、汚れてきた姿も様になっているので気に入っています。

ジョセフ チーニー 「Riprap」デザイナー 西野 裕人 2021年AWシーズン別注された「CAIRNGORM II R」

完成されたモデルだからこそ、コラボレーションの意義にこだわった。

— この2021年AWシーズンとして別注された「CAIRNGORM II R」のこだわりを教えてください。

ジョセフ チーニーのような歴史のあるシューメーカーが作る靴は古典だと思います。しっかりした作りで、何十年も前から受け継がれている形で。そこに対して、どうやってぼくたちがいじれば面白くなるかを考えました。とくに、「CAIRNGORM II R」のような伝統的なモデルですと、デザインが完成されているのでそこまでタッチすべきところがないんです。なので、デザインはそのままに、インラインにはなかったマホガニーカラーで別注させていただきました。また、通常トゥに施されているバーニッシュ加工をあえて省いてもらいました。職人さんからは、「なぜ仕上げの加工をしないのか?」という意見があったようですが、アッパーに色差がない方がぽってりとした印象に映るので、さまざまなスタイルに合わせやすいと思いました。あと、シューレースはシューシフトでこの靴の為に製作しました。“石目”という編み方で、加工をしてないドライな質感のコットン100%の紐を採用しています。今回のモデルは、前回のダービーシューズとは違い、ウチのお客様にとって真新しい印象に感じられるはずです。この「CAIRNGORM II R」は、ツイードのスーツだったり、仕立てのいいウーステッドのスラックスと合わせるようなカントリースタイルが真ん中にあるとすれば、外角にあるスタイルとして、例えばトラックの運転手がワークパンツとこの堅牢な靴を合わせていたらとてもクールだと思います。今回の別注アイテムを介して、「自分のイメージを持って服を愉しむことがファッションの本質じゃない?」。そんな提案ができたらと思います。ぼくたちにとってチャレンジの一足なので、今からお客様の反応が楽しみです。

ジョセフ チーニー 「Riprap」デザイナー 西野 裕人
「Riprap」デザイナー
西野 裕人

1984年生まれ、石川県出身。スタイリスト本間良二氏に師事。スタイリストアシスタント、〈BROWN by 2-tacs(ブラウンバイツータックス)〉の生産、企画、販売員などを務め、2015年に独立。2016S/Sシーズンより、自身のブランド〈Riprap(リップラップ)〉をスタート。コンセプトは、「ファッションとは個人を形容する手段と肯定し、リップラップは被服による発言化、発声化を提唱する」。また同時に、靴紐専業ブランド〈SHOE SHIFT(シューシフト)〉を始動する。

http://r-i-p-r-a-p.com/

text K-suke Matsuda(RECKLESS)

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定番モデル「ケンゴン Ⅱ R」を履き回し
7コーディネート

JOSEPH CHEANEY JOUNAL 定番モデル「ケンゴン Ⅱ R」を履き回し 7コーディネート

イギリスのみならず、日本でも絶大な支持を得ている「CAIRNGORM Ⅱ R(ケンゴン)」。 ミリタリーをルーツに持つこちらのシューズは、ヴェルトショーンウェルト製法やベローズタンといった防水性の高い仕様に加え、英国製のラバーソールであるITSHIDE(イッツシェイド)コマンドソールを採用するなど、タフな造りによる実用性の高さが最大の魅力。 日常使いに適した「ケンゴン Ⅱ R」の中から今回は、バーガンディカラーを用いた7コーディネートをご紹介します。

7 Styles with CAIRNGORM Ⅱ R
「ケンゴン Ⅱ R」から考える夏~秋のカジュアルコーディネート

「ケンゴン Ⅱ R」から考える夏~秋のカジュアルコーディネート カジュアルの定番・デニムスタイルを足元で大人らしく

Style 1
大人らしい軽快なショーツスタイル

グルカショーツ&サーマルを合わせたコーディネート。 ショーツは半袖カットソーやサンダル、スニーカーといったラフなアイテムと合わせると幼く見えがちなところを「ケンゴン Ⅱ R」のようなボリュームのある革靴で合わせることで、大人らしい雰囲気をプラスしています。

また、コーディネートに使うアイテムは「ミリタリー」という共通点を持たせることで、素材感や色味が違っても、自然と全体のバランスが取れます。トップスはアイボリーなどの明るい色を合わせれば、より軽快な印象に仕上がります。

「ケンゴン Ⅱ R」から考える夏~秋のカジュアルコーディネート 爽やかな春スタイルを足元で引き締めて

Style 2
爽やかカラーのアクセントに最適なバーガンディ

ライトブルーとホワイトの色合わせは、爽やかな印象を与えるのに最適なカラーコーディネートです。 しかし、コーディネートの中に、アクセントを持たせないと単調になってしまうため、合わせ方によっては、間延びしてしまうことも。 そんな時、足もとにバーガンディを差すことで、全体を引き締めてくれます。

また、デニムは、経年変化も含め生地の素材感があり、「ケンゴン Ⅱ R」に採用されている、グレインレザーとも好相性のアイテムです。

「ケンゴン Ⅱ R」から考える夏~秋のカジュアルコーディネート ロング丈の春コート×カントリーシューズも鉄板のバランス

Style 3
ミリタリーシューズで仕上げるシンプルコーディネート

シャツにデニムといえば、まさにシンプルコーディネート王道の組み合わせ。 ここでは濃紺のノンウォッシュデニムに対し、ミリタリールーツを持つ「ケンゴン Ⅱ R」の相性を考え、トップスには少しキャラクターのあるオフィサーシャツをチョイスしています。 シャツの袖をまくり、デニムのロールアップなどで少し動きを加えつつ、存在感のある「ケンゴン Ⅱ R」を合わせることでコーディネートがワンランクアップします。

「ケンゴン Ⅱ R」から考える夏~秋のカジュアルコーディネート スーツのカジュアルダウンにも好適

Style 4
ミリタリーシューズはドレスダウンにも最適

リモートワークやクールビズといった時代背景から、昨今ではドレスとカジュアルの境目が、年々と無くなっていることもあり、ジャケットと合わせるようなトラウザーズを、あえてTシャツに合わせるなど、カジュアルトップス + トラウザーズのスタイルも増えてきています。 そういったコーディネートの足もとにも「ケンゴン Ⅱ R」は最適です。 ボリュームのあるミリタリーシューズを合わせる場合、トラウザーズの裾幅は広く、素材感があるものを選ぶと好相性になります。

また、合わせるシャツは、カジュアル要素の強いウェスタンシャツなどを合わせると、バランスよくコーディネートがまとまります。

「ケンゴン Ⅱ R」から考える夏~秋のカジュアルコーディネート もちろん紺ジャケ&チノパンにも絶好の相性

Style 5
スポーツ由来のアウターとも好バランス

ゴルフにルーツがあるハリントンジャケットと「ケンゴン Ⅱ R」を合わせたミリタリー × スポーツのミックスコーディネート。 ハリントンジャケットもミリタリーシューズも古くからあるアイテムなので、合わせ方によってはクラシックな印象になりがちです。

そこで今回のように、コーディネート全体のトーンを明るくし、インナーにはカットソーを合わせることで程よい抜け感が生まれます。

「ケンゴン Ⅱ R」から考える夏~秋のカジュアルコーディネート もちろん紺ジャケ&チノパンにも絶好の相性

Style 6
都会的に着こなすミリタリーコーディネート

バーガンディのミリタリーシューズとカーキのアノラックパーカーは色、デザインともに相性は抜群ですが、ミリタリー要素がどちらも強く、ただ着ただけではでは、野暮な印象になってしまいます。 この場合、ホワイトトデニムを合わせることで、素材のバランスを調整しつつ、白色の持つ都会的な印象がミリタリー要素をうまく和らげてくれます。

「ケンゴン Ⅱ R」から考える夏~秋のカジュアルコーディネート もちろん紺ジャケ&チノパンにも絶好の相性

Style 7
王道コーディネートにニュアンスを

ネイビーブレザーにチノパンというのは王道コーディネートの一つですが、これに「ケンゴン Ⅱ R」をそのまま合わせてしまうと全体がやや重めの印象になる可能性があります。そこでブレザーをニットジャケットに変更し、タイには清涼感あるリネンのマドラス柄タイを合わせるといった引き算を行うことで全体のバランスを整えたコーディネートです。

定番モデル「ケンゴン Ⅱ R」

「ケンゴン Ⅱ R」はワーク、スポーツ。ときにはドレスダウンまで幅広く活躍!

今回、「ケンゴン Ⅱ R」と合わせたアイテムは、ワークやスポーツに背景を持つものから、ドレスコーディネートに使われるものまで、実に幅広いラインアップとなりました。 色や素材、デザインのバランスを取ることで、様々なアイテムと好相性となります。

コーディネートの主役から、ときには脇役まで。 多くの可能性を秘めた「ケンゴン Ⅱ R」は、1足持っておいて損のないシューズと言えるのではないでしょうか。

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