AGING MUSEUM of JOSEPH CHEANEY Vol.2
− エイジングにより、しなやかな美しさを放つカーフ −

JOSEPH CHEANEY JOUNAL AGING MUSEUM of JOSEPH CHEANEY Vol.2 − エイジングにより、しなやかな美しさを放つカーフ −

履き込んだジョセフ チーニーの革靴をエイジングサンプルとして一堂に集め、それぞれの経年変化を紹介する企画「AGING MUSEUM of JOSEPH CHEANEY」。今回は、カジュアル靴からドレス靴まで、幅広いモデルに使用されている「カーフ」を特集。使用年数や頻度、手入れの仕方が異なる19足のシューズを、愛用者の方々からお借りしました。カーフは“革の基礎”であり、凹凸のないプレーンな表情だからこそ、しなやかな美しさが増していくレザー。持ち主の個性によって生まれた、十人十色の経年変化をお楽しみください。

JOSEPH CHEANEY WILFRED MOCHA

BROWN

ややカジュアルな印象を演出してくれる「ブラウン」。モカ、コンカー、エスプレッソ、バーガンディなど、色の深みや濃淡、赤みにより多様なカラーが存在。写真のモデルのように、トゥ部分などにバーニッシュ加工が施されているものもあります。黒系のカラーに比べて、経年変化が分かりやすく、育て甲斐があるのが特長です。

AGING MUSEUM of JOSEPH CHEANEY MOCHA WILFRED(ウィルフレッド) 2年着用

NAME:WILFRED
YEARS:2YEARS
COLOUR:MOCHA

パンチドキャップトゥのデザインを生かし、トゥ部分のブローグを強調。ボディ部分に比べて光沢感を出すことで、ドレッシーな雰囲気に。月に一度、ブラウン系のクリームを塗り込むことで、色の深みも増しています。

AGING MUSEUM of JOSEPH CHEANEY MOCHA HARRY(ハリー) 3年着用

NAME:HARRY
YEARS:3YEARS
COLOUR:MOCHA

月に2回程度のペースで履き込まれた、モカブラウンのタッセルローファー。メンテナンスは、アッパーのカラーに近いブラウン系のクリームで、3ヶ月に一度。元のカラーより深みが増し、味のある表情に仕上がっています。

AGING MUSEUM of JOSEPH CHEANEY MOCHA WILFRED(ウィルフレッド) 5年着用

NAME:WILFRED
YEARS:5YEARS
COLOUR:MOCHA

月に1回のペースで履き込み、3ヶ月に一度手入れをしているという一足。ニュートラルクリームでケアすることで、やわらかな色合いに育っているのが特長。全体的に光沢感が生まれているのもポイントです。

AGING MUSEUM of JOSEPH CHEANEY MOCHA WILFRED(ウィルフレッド) 7年着用

NAME:WILFRED
YEARS:7YEARS
COLOUR:MOCHA

同じキャップドトゥモデルでも、使用年数や履き方で表情が変わります。こちらもトゥ部分の光沢感を強めた一足ながら、ボディ部分に味のある濃淡が生まれており、アンティークのような貫禄のある顔つきに育っています。

AGING MUSEUM of JOSEPH CHEANEY CONKER PENZANCE(ペンザンス) 3年着用

NAME:PENZANCE
YEARS:3YEARS
COLOUR:CONKER

「夏期に週2回ペースで履いている」というグルカサンダル。月に一度、ニュートラル、ダークブラウンのクリームを使い分けて塗布し、丁寧に育てた一足です。こだわりの甲斐あって、アンティークのような風合いに。

AGING MUSEUM of JOSEPH CHEANEY CONKER LACEY(レイシー) 4年着用

NAME:LACEY
YEARS:4YEARS
COLOUR:CONKER

週に一度、4年履き込まれたものとは思えないほど美しく、手入れの行き届いた一足。アッパーの色に近いライトブラウンのクリームで、月に一度のペースでケア。色に深みが増し、光沢のある上品な顔つきに育っています。

AGING MUSEUM of JOSEPH CHEANEY CONKER HARRY(ハリー) 5年着用

NAME:HARRY
YEARS:5YEARS
COLOUR:CONKER

週に一度のペースで5年愛用。手入れは3ヶ月に一度、ニュートラルとブラウン系のクリームを使い分けて塗り込んだ一足。フラットなカラーのライトブラウンが、味のあるウイスキーのようなカラーに仕上がっています。

AGING MUSEUM of JOSEPH CHEANEY ESPRESSO HUDSON(ハドソン) 8年着用

NAME:HUDSON
YEARS:8YEARS
COLOUR:ESPRESSO

月に2回のペースで、8年履き込まれたコインローファー。手入れは二ヶ月に一度、ダークブラウンのクリームを塗布。色の深みや濃淡が強まり、ヴィンテージシューズのように貫禄のある、個性的な雰囲気に仕上がっています。

AGING MUSEUM of JOSEPH CHEANEY ESPRESSO Capped Derby(キャップトゥダービー) 25年着用

NAME:Capped Derby
YEARS:25YEARS
COLOUR:ESPRESSO

25年間愛用されている、正真正銘のヴィンテージシューズ。深く濃厚なダークブラウンカラーが、履きジワすら味に変えてくれています。古くさく見えないのは、トゥ部分にポリッシュをかけて光沢感を強めているから。

AGING MUSEUM of JOSEPH CHEANEY DARK LEAF U-Tip Derby(Uチップ ダービー) 15年着用

NAME:U-Tip Derby
YEARS:15YEARS
COLOUR:DARK LEAF

15年愛用されている外羽根式のUチップシューズ。ドレスとカジュアルの中間をいく万能な一足ですが、あえて赤みの強いブラウン系カラーのクリームを塗り込み、よりカジュアルなスタイルに合う色合いに育てています。

AGING MUSEUM of JOSEPH CHEANEY BURGUNDY HARRY(ハリー) 8年着用

NAME:HARRY
YEARS:8YEARS
COLOUR:BURGUNDY

ヴィンテージのような味のある顔つきのタッセルローファー。濃いバーガンディカラーには、美しい色の濃淡が生まれています。手入れをしながらよく履きこむことで、自然と革に光沢感が生まれドレッシーな雰囲気を醸しています。

AGING MUSEUM of JOSEPH CHEANEY BROWN 経年変化まとめ

ブラウン系カラーの最大の魅力は、経年変化や使用するクリームに合わせて、個性的な顔つきに仕上がること。元は同じカラーでも、濃淡にメリハリをつけたり、グラデーションにしたり、赤みを強めるなど、持ち主の好みに育てやすいのが特長です。

AGING MUSEUM of JOSEPH CHEANEY BLACK

BLACK

革靴の登竜門であり、誰にとっても親しみの深いカラーが「ブラック」。スマートで品のある印象から、冠婚葬祭などでも使用されます。中でもブラックのカーフは、凹凸のない質感だからこそ、エイジングとともに奥行きのある色合いに育つのが特長。しなやかで美しい革質に光沢と深みをもたらし、より一層魅力的に見せてくれます。

AGING MUSEUM of JOSEPH CHEANEY BLACK HARRY(ハリー) 3年着用

NAME:HARRY
YEARS:3YEARS

ドレッシーなタッセルローファーを、さらに上品に育てあげた一足。週2回のペースで履き込み、月に一度ブラックカラーのクリームを塗布することで深みのある黒に。また、全体に強くポリッシュをかけて光沢感を演出。

AGING MUSEUM of JOSEPH CHEANEY BLACK HUDSON(ハドソン) 5年着用

NAME:HUDSON
YEARS:5YEARS

カジュアルなコインローファーを、上品な顔つきに育てあげた個性的な一足。月に4〜5回のペースで履き込み、月に一度ブラックカラーのクリームでケア。しなやかな光沢感と、深く重厚なブラックカラーが魅力です。

AGING MUSEUM of JOSEPH CHEANEY BLACK HEYFORD(ヘイフォード) 5年着用

NAME:HEYFORD
YEARS:5YEARS

外羽根式のウイングチップシューズ。男らしさを感じさせる履きジワが光の屈折を生み、装飾的なデザインをより美しく見せてくれています。カジュアルに履き込んだ潔さが、持ち主の個性としてエイジングに表れています。

AGING MUSEUM of JOSEPH CHEANEY BLACK ASTWELL(アストウェル) 6年着用

NAME:ASTWELL
YEARS:6YEARS

半年に1度、ここぞの時に活躍する勝負靴。履いた際にきちんとケアすることで、6年の月日を感じさせないほど美しい状態をキープ。ニュートラルクリームを塗布することで生まれる自然な光沢感が、上品さを醸しています。

AGING MUSEUM of JOSEPH CHEANEY BLACK ASTWELL(アストウェル) 6年着用

NAME:ASTWELL
YEARS:6YEARS

6年間愛用されている同モデル。月に一度着用し、手入れは2ヶ月に1度。ブラックカラーのクリームで奥行きを出し、トゥやヒールまわりだけ強くポリッシュをかけるなど、ケアへのこだわりを感じさせる個性的な一足です。

AGING MUSEUM of JOSEPH CHEANEY BLACK Capped Derby(キャップトゥ) 10年着用

NAME:Capped Derby
YEARS:10YEARS

ナチュラルに履き育てた、キャップドダービーシューズ。甲部分に刻まれたシワが、10年という愛用歴を静かに語っています。長年履きこむことで生まれる奥行きのあるブラックカラーが、品の良さを演出しています。

AGING MUSEUM of JOSEPH CHEANEY BLACK Oxford Brogue(オックスフォード ブローグ) 10年着用

NAME:Oxford Brogue
YEARS:10YEARS

10年間愛用されているという、内羽根式のウイングチップシューズ。長年履き込むことで光沢感が生まれ、随所にブローグがあしらわれたトラディショナルなデザインをより美しく、重厚な雰囲気に見せてくれています。

AGING MUSEUM of JOSEPH CHEANEY BLACK Penny Loafer(ペニーローファー) 20年着用

NAME:Penny Loafer
YEARS:20YEARS

愛用歴20年という、見た目からは想像できない歴史を持つ一足。アッパーから履き口まで、美しい状態をキープできているのは、大切に手入れをしてきた証拠です。深みのあるブラックカラーが上品さを演出しています。

AGING MUSEUM of JOSEPH CHEANEY BLACK 経年変化まとめ

履きこむごとに、光沢感が増していくブラック。ニュートラルのクリームで自然な光沢を出している方もいれば、あえて黒系のクリームで磨き、深みのあるカラーに育てている方もいました。エイジングにより持ち主の個性を静かに語るのが、ブラックの魅力です。

今回のエイジングミュージアムは、いかがでしたでしょうか? カーフは革靴の定番であり、プレーンな革質だからこそ、自分らしく育てる余白を楽しめるレザー。ぜひ、みなさまも好みの一足を目指して、手入れや経年変化を楽しんでみてください。

text K-suke Matsuda(RECKLESS)

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