ジョセフ チーニー ディクショナリー #4

気高さ感じるドレスシューズ
「WILFRED」

ジョセフ チーニーのセミブローグの代表作である「WILFRED」。セミブローグとはキャップトゥのデザインに一文字の穴飾りが施されたデザインの革靴のことで、この穴飾りは湿地帯を歩く際の水はけをよくするために生まれたカントリーシューズ発祥の意匠と言われています。

ウィルフレッドは内羽根の5ホールでつま先の切り替え部分に一文字の穴飾りとメダリオンを施したベーシックなセミブローグのデザインです。非常に華やか且つドレッシーな印象を与えるWILFRED(ウィルフレッド)には、ジョセフ チーニーだからこそ表現できる大人の嗜みが詰まっています。

01 DESIGN

昔ながらのイギリス靴らしい少し角が残るようなフォルムのラウンドトゥとメダリオンの装飾が印象的なデザインです。採用している125ラストはウィズのサイズに対し、ヒールをタイトなフィッティングにしたコンビネーションラストで、甲が広くて踵が小ぶりと言われている日本人の足型に合いやすいラストです。

トゥから履き口にかけての傾斜は、日本人に多い甲高な足型にも合わせた仕様です。クラシックなディテールを残しながらも現代的なバランスに仕上がっています。

通常のモデルよりも小ぶりに設定されたヒールカップはフィット感を高めます。履かなければわかりづらいことですが、細かな気遣いが垣間見えます。

02 STRUCTURE

内羽根のキャップトゥのデザインが活躍する場面は、やはりスーツやジャケパンスタイルなどのオンのスタイルの場面。そこに更にメダリオンのデザインが施され、履く人の格上げも「ウィルフレッド」ならお手の物。クラシカルなアイテムだからこそ、こだわり派の方にも心からお勧めできるディテールが反映されています。

トゥにはブローギングと呼ばれる飾り穴が施されています。現代では、装飾と捉えられていますが、元々は水はけをよくするものでした。本来は機能性も兼ね備えたディテールです。

カーフレザーの細かな質感と艶が美しさの秘訣です。随所に施されたブローギングも、程よく主張し、ドレスシューズとしての品を保ち足元を華やかに彩ります。

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