カテゴリー: JOURNAL

ジョセフ チーニー ディクショナリー #5

軽やかで洗練された雰囲気漂う
「HUDSON」

スムースカーフレザーを贅沢に使用したブランド代名詞であるローファー「HUDSON」。近年様々なシーンで活用できる事から注目を浴びているローファーにおいて、ジョセフ チーニーのこだわりが履き心地と共に心地よく表現されている1足です。

01 DESIGN

木型はチーニーの定番に位置づけられるローファー専用の5203 LASTを採用。丸みのあるトゥと小さめのヒールカップにより、バランスの取れたシルエットを実現しています。ベーシックなコインローファーのデザインですが、細部までこだわりの詰まった1足です。

甲部分からつま先にかけて綺麗なシルエットが覗えます。カーフレザーの素材感に加えて、細かなステッチにより風格漂うモデルとなっています。

ローファー専用ラストのためヒールカップが小さめに設定されており、踵が浮きづらく安心の仕様に。

02 STRUCTURE

英国トラッドの雰囲気を踏襲しつつ、軽やかな印象も持ち合わせており、少々ドレッシーなスタイリングや、オフのカジュアルな装い双方に馴染める稀有なデザインとなっております。

正面から見た際、全体的にはトラディショナルなデザインで、馴染みやすい汎用性の高さを感じさせます。ローファーの顔となるU字のモカ縫いが、細部まで丁寧に仕上げられ、高級感とエレガントさをもたらします。

アッパーにキメ細かいカーフレザーを採用し、光沢感のあるしなやかさと、丸みのあるシルエットが相まって上品な印象を与えます。グッドイヤー製法を用いることで修理が容易になり、日常的なお手入れやリペアをして長期間履き込むことが可能です。

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ジョセフ チーニー ディクショナリー #4

気高さ感じるドレスシューズ
「WILFRED」

ジョセフ チーニーのセミブローグの代表作である「WILFRED」。セミブローグとはキャップトゥのデザインに一文字の穴飾りが施されたデザインの革靴のことで、この穴飾りは湿地帯を歩く際の水はけをよくするために生まれたカントリーシューズ発祥の意匠と言われています。

ウィルフレッドは内羽根の5ホールでつま先の切り替え部分に一文字の穴飾りとメダリオンを施したベーシックなセミブローグのデザインです。非常に華やか且つドレッシーな印象を与えるWILFRED(ウィルフレッド)には、ジョセフ チーニーだからこそ表現できる大人の嗜みが詰まっています。

01 DESIGN

昔ながらのイギリス靴らしい少し角が残るようなフォルムのラウンドトゥとメダリオンの装飾が印象的なデザインです。採用している125ラストはウィズのサイズに対し、ヒールをタイトなフィッティングにしたコンビネーションラストで、甲が広くて踵が小ぶりと言われている日本人の足型に合いやすいラストです。

トゥから履き口にかけての傾斜は、日本人に多い甲高な足型にも合わせた仕様です。クラシックなディテールを残しながらも現代的なバランスに仕上がっています。

通常のモデルよりも小ぶりに設定されたヒールカップはフィット感を高めます。履かなければわかりづらいことですが、細かな気遣いが垣間見えます。

02 STRUCTURE

内羽根のキャップトゥのデザインが活躍する場面は、やはりスーツやジャケパンスタイルなどのオンのスタイルの場面。そこに更にメダリオンのデザインが施され、履く人の格上げも「ウィルフレッド」ならお手の物。クラシカルなアイテムだからこそ、こだわり派の方にも心からお勧めできるディテールが反映されています。

トゥにはブローギングと呼ばれる飾り穴が施されています。現代では、装飾と捉えられていますが、元々は水はけをよくするものでした。本来は機能性も兼ね備えたディテールです。

カーフレザーの細かな質感と艶が美しさの秘訣です。随所に施されたブローギングも、程よく主張し、ドレスシューズとしての品を保ち足元を華やかに彩ります。

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新時代の英国靴 ジョセフ チーニーの今を彩る名品たち #3

ジョセフ チーニーから現行モデルに加え、今期を彩る新作コレクションが登場しました。英国感漂う品の高さは維持しながら、昨今の時流を捉えたラインナップは、長きに渡り活躍が期待できるアイテムばかりです。6アイテムからなるコレクションの中から2モデルづつに切り分けてご紹介します。最終回の#3をお届けします。

BLISWORTH R

BLISWORTH R(ブリスワース)は、1886 LASTを採用し、長すぎず、短すぎない絶妙なノーズの長さとラウンドトゥでカジュアルなシーンでもドレスアップをした場面でも着用可能な万能な一足です。ゴールドのバックルは、シルバーのバックルに比べて高級感と華やかさを加え、幅広い着こなしに馴染みます。ダイナイトソールとストームウェルトの組み合わせで程よいボリューム感があり、機能面でも水が染み込みづらく、雨の日も安心して履いていただけます。

ゴールドのバックルを採用することで、シューズに高級感と華やかさを加え、クラシックなダブルモンクストラップのデザインを一層引き立てます。ぽてっとした丸みのあるラウンドトゥの木型は、カジュアルスタイルからジャケパンまで幅広い着こなしに合わせやすい汎用性の高いバランスに仕上がっています。ストームウェルトを備えることで水や埃の侵入を防ぐ機能もありますが、デザイン面では重厚感を持たせることで、よりクラシックで堅牢な印象を与えます。

ASTWELL

つま先部分のキャップ部分に一文字のブローキングを施した外羽根のパンチドキャップトゥシューズ。ライニングやアウトソールなど、全てをブラックに統一することで、より上品な印象を与えます。外羽根式のデザインによりオンオフ問わず幅広い場面でのスタイリングに適した1足です。このASTWELL(アストウェル)は、BLISWORTH R同様の1886LASTを使用し、幅広な足形の日本人の足に馴染みやすいラストです。また、土踏まずを絞る事で足を支えるフッティングになっているのが特徴で、やや小さめのヒールカップになっており踵のホールド感も抜群です。

ストームウェルトを採用し、ウェルトとアッパーの隙間から水やホコリが浸入してくるのを防ぎます。コバの張り出しも強調され、ボリューム感も増し、程よくカジュアルな雰囲気を演出します。ラバーソールの代名詞的存在のダイナイトソールを採用。英国生まれのソールで地面との設置面に丸型の凹凸が付き、滑りにくく、耐久性に優れているのが最大の特長です。快適な履き心地を提供するバランスの良いソールで非常に人気があります。

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新時代の英国靴 ジョセフ チーニーの今を彩る名品たち #2

ジョセフ チーニーから現行モデルに加え、今期を彩る新作コレクションが登場しました。英国感漂う品の高さは維持しながら、昨今の時流を捉えたラインナップは、長きに渡り活躍が期待できるアイテムばかりです。6アイテムからなるコレクションの中から2モデルづつに切り分けて多角的にご紹介します。今回は#2をお届けします。

CHISWICK

5アイレットのUチップシューズCHISWICK(チズウィック)。
U字型のモカ縫いでアッパーを縫い合わせた外羽根式は、ドレスシューズとしてはややカジュアルな印象を与えますが、汎用性の高いシューズとしても知られています。アッパーにはブラックのカーフレザーを使用しており、艶感が品の良さを感じさせます。木型は、2011年にジョセフ チーニーの125周年を記念して開発された125ラストを採用。ラウンドトゥの程よいボリューム感が魅力で、ヒールカップは小さめに設計されており日本人の足に合いやすいのも特徴です。

少し角が残るようなラウンドトゥ、バンプに広がるU字のステッチなど、クラシックな革靴のディテールを踏襲しています。革のキメは非常に細かく、柔らかい質感で絹のような滑らかさが特徴です。靴全体に広がる曲線美が、品格の高さを感じさせます。グッドイヤーウェルト製法のため、耐久性が高く、アッパーのメンテナンスやソール交換を行うことで長く愛用することが可能です。

EDMUND

CHISWICK同様、使用したレザーはブラックのカーフレザー。
モンクストラップはクラシックなスーツスタイルに合わせても通用する唯一の紐なしの革靴です。EDMUND(エドモンド)も125ラストを採用していることで、クラシックでドレッシーな印象のアイテムに仕上がっています。スーツスタイルやジャケパンなどのドレスアップしたスタイリングに相性が良いアイテムです。

ストラップの締め具合でサイズ感の調整が可能な実用性の高い装飾です。レースアップシューズに比べて脱ぎ履きも非常に簡単でこれもモンクストラップが人気の要因の一つです。レザーソールを採用しており、ラバーソールに比べてドレッシーな佇まいで、ビジネスシーンやフォーマルな場面ではより重宝されます。履き始めは硬く感じることもありますが、履き込むほどに足に馴染み屈曲性もよく快適な履き心地を提供してくれます。

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新時代の英国靴 ジョセフ チーニーの今を彩る名品たち #1

ジョセフ チーニーから現行モデルに加え、今期を彩る新作コレクションが登場しました。英国感漂う品の高さは維持しながら、昨今の時流を捉えたラインナップは、長きに渡り活躍が期待できるアイテムばかりです。6アイテムからなるコレクションの中から2モデルづつに切り分けてご紹介します。まずは#1をご覧ください。

THEO

シングルモンクストラップローファーのTHEO(テオ)。
ヨーロッパの修道僧が起源とされるモンクシューズは、スーツからカジュアルまで幅広いスタイリングに馴染むアイテムです。使用した素材はスエード。起毛した見た目により温かみを感じやすいことから、秋冬をイメージしやすいですが、季節を問わず活躍してくれる一足です。茶色×白色の相性の良さを生かすように、オフホワイトのトラウザーにサラッと履いて春のスタイリングを1ランクアップさせる佇まいを感じさせます。

スエード特有の起毛した表面は、きめの細かい上質な質感と深みのある色合いが魅力です。バックル金具がアクセントになりエレガントでありながら、程よくリラックスしたルックスが魅力的なシューズです。ボリュームを抑えたシルエットのシングルモンクストラップは、高級感を感じさせるシングルレザーソール仕様。足馴染みが早く、ソールの返りが良い為、快適な履き心地を提供します。

TIMOTHY

THEO同様、柔らかくて質感のあるスエードを使用したタッセルローファーのTIMOTHY(ティモシー)。
上品で落ち着いた雰囲気はそのままに、適度にカジュアルな印象を与えます。上品なスエード素材とタッセルのデザインが特徴で、汎用性が高い1足です。グレーのスラックスとの相性も非常に良く、スマートカジュアルでも使える万能アイテムに仕上がりました。

やや長めにデザインされたタッセルが足元の印象を高めます。シンプルなローファーと同様に上品な印象はそのままに、程よい抜け感を演出します。アンライニングの為、非常に柔らかい作りで足馴染みがよく、履き始めから軽快な履き心地です。スニーカー感覚で軽やかに素足でも着用もでき、気取らない大人の上品なスタイルに最適です。

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ジョセフ チーニー ディクショナリー #3

オンオフ使える万能ローファー
「HOWARD R」

スムースレザーではなくグレインカーフレザーを使用したローファー「ハワード」。オンオフを問わず、着回しのきくアイテムで、近年人気の高まりを迎えています。ライフスタイルが多様化している昨今だからこそ、ご紹介したいディテールが多く詰まっています。

01 DESIGN

木型にはブランドの定番に位置づけられるローファー専用のラストの5203ラストを採用。英国靴らしい程よい丸みとボリューム感があり、品格も十分に兼ね備えたフォルムが特徴です。

甲には太めのサドルや、シボ感の強いグレインカーフ、かかと周りにまでぐるりとコバがあしらわれたオールアラウンドグッドイヤーウェルト製法など、カントリーシューズを彷彿させるディテールが豊富に盛り込まれています。

ローファー専用ラストを採用しており、ヒールカップが小さめに作られているため収まりがよく、かかとが浮きづらい作りになっています。

02 STRUCTURE

英国靴の紳士的な佇まいを感じさせる一足で、随所に散りばめられた細かなディテールが質実剛健さを物語っています。

グリップ力の強いダイナイトソール

英国生まれのダイナイトソールは摩耗しにくく耐久性があり、履き始めから柔らかく、返りがいいのが特徴です。レザーソールよりも水に強く、雨の日でも比較的滑りにくいため、急な天候の変化にも柔軟に対応が可能です。

ストームウェルト

ホコリや水が浸入しにくいストームウェルトを備え、適度なボリューム感とカジュアルな雰囲気をプラスします。見た目の洗練された印象が、グレインカーフレザーの無骨さと相まって、独特の雰囲気を醸し出します。

「ハワード」で楽しむ
ブリティッシュアイビー3スタイル

135年以上の歴史を持つジョセフ チーニー。幅広いラインナップが特徴で、中でもローファーは根強い人気を誇ります。この「ハワード」は、ローファーでありながらグレインカーフレザーというシボ感の強いレザーを使用したモデルで、ここ数年人気を集めています。ブリティッシュアイビーを愛する人にこそおすすめしたいハワードを使った3スタイリングをまとめた記事もございます。

気になる方はぜひこちらよりご覧くださいませ。

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チーニーが誇るドレスシューズ 3選

ジョセフ チーニーの定番アイテムの中で、ドレススタイリングやフォーマルにマッチする靴として、ALFRED(アルフレッド)、WILFRED(ウィルフレッド)、WYE2(ワイ)の3モデルが挙げられます。どのアイテムもベーシックなデザインなので長く愛用することが可能です。

英国の伝統を継承し、長年愛され続けるジョセフ チーニーが推奨する、トラディショナルなスタイリングとのバランスは、このブランドだからこそ成しえる上品な雰囲気を漂わせます。

洗練されたクラシックスタイルのALFRED

使用している125ラストは、日本人の足の形に馴染みやすい木型で、従来のモデルよりも細身の足幅と小ぶりなヒールにより、足にフィットしやすい仕様です。シンプルなカーフレザーのストレートトップは、フォーマルな場面でこそ活躍が期待できるアイテムで、スーツやセレモニーのタイミングでの着用が、非常にマッチするアイテムです。

オーソドックスな白シャツに、ネイビーがベースのストライプ地のスーツ合わせて、春であれば青色のネクタイを差して、爽やかさを感じさせるスタイリングがおすすめです。

内羽根のシンプルなデザインで、縫合の美しい曲線が特徴です。グッドイヤーウェルト製法により、耐久性に優れ、長く愛用できます。

キャップトゥと125ラストによりのイギリス靴らしい程よい丸みで、モダン且つドレッシーな印象を与えます。カーフレザーの上質な光沢感が、更なる高級感を感じさせ、エレガンスな雰囲気を漂わせます。

華やかさと品格を兼ね備えたWILFRED

メダリオンと呼ばれる飾り穴が特徴で、現在では装飾目的なものが多いですが、本来は通気性や水はけを良くする工夫としてあしらわれています。

その特徴的なデザインは、華やかさを感じさせますが、上述のアルフレッドがベースのアイテムなので、カジュアルになりすぎない塩梅でスタイリングを上品にまとめあげます。今回は、ダブルのスラックスのセットアップは、ブラウン基調の千鳥格子柄を合わせることで、全体の雰囲気を格上げさせ、オレンジのネクタイを差すことで優しい印象にすることができます。

特徴的な飾り穴のデザインがあることで、小さな傷やシワも目立ちにくくなり、ドレッシーな印象を損なわずに着用が可能です。レザーはしなやかできめの細かいカーフレザーを使用。足馴染みが良く、一目で高級感を感じさせます。

グッドイヤーウェルト製法で、高い耐久性を誇り、ソールを交換して、長く愛用することが可能です。中物には、コルクを使用することで、履き込むほどに足の形に馴染み快適な履き心地になります。

オンオフ着用可能な汎用性の高いWYE2

シンプルなプレーントゥは、スタイリングを選ばずに履けるところも良さですが、ジョセフ チーニーのWYE2を履く際には、トラディショナルなスタイリングが非常にマッチします。

ブリティッシュアイビーの代表的なスタイリングの紺ブレに、グレーのダブルのスラックス、レジメンタルストライプのネクタイを合わせた、教科書的な王道スタイルです。鏡面仕上げのようなツヤが印象的で、フォーマルな靴やバッグにも最適なスタイリングになります。

丸みのあるトゥシェイプが、ボトムスを選ばない所以で、フォルムの全体感が優しい印象を与えます。独特の光沢感が印象の強いハイシャインレザーは、樹脂加工が施され、水がしみ込みにくく、汚れも付着しづらいため、お手入れもしやすいのが特徴です。

オールアラウンドグッドイヤーウェルト製法で、グッドイヤーウェルト製法と違い、かかと部分までぐるりと一周縫われているのが特徴です。この製法を用いることで、通常のグッドイヤーウェルト製法に比べ、更に耐久性が高くなります。

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ジョセフ チーニー ディクショナリー #2

現代人のためのモダンクラシックな
ドレスシューズ「ALFRED」

つま先の丸いラウンドトゥ、ストレートチップで内羽根5ホールのレースアップ..。数あるジョセフ チーニーのレザーシューズの中でフォーマルなモデルが「ALFRED」です。ビジネスから冠婚葬祭まで使用シーンを選ばない汎用性の高く普遍的なデザインながら現代社会のライフスタイルに寄り添ったこだわりが詰まっています。

01 DESIGN

カーフレザーの質感とステッチングの美しさが際立つミニマルなデザインが印象的です。全体のシェイプは日本人の足にもフィットするように設計されています。

トゥから履き口にかけての傾斜は、日本人に多い甲高な足型にも合わせた仕様です。

さらに従来のモデルよりもヒールカップをやや細くすることで甲が広く踵が細い日本人にも、理想的なフィット感、ホールド感を実現しました。

02 STRUCTURE

フォーマルな場面のために一足は持っておきたい内羽根ストレートチップシューズの「アルフレッド」。初めてジョセフチーニーを手に取る方にこそ是非お試しいただきたい一足です。また、クラシックなディテールを残しながらも現代的なアレンジを随所に感じることができ、目が肥えた靴好きの方にも満足いただける一足といえます。

チーニー初のコンビネーションラスト 125ラスト

125ラストはアーカイブの中から、名作2003ラストからラウンドトゥ、6184ラストからヒールカップ部分を取り入れて作りました。125ラストの特徴は、ウィズがFなのに対してヒールカップをDハーフにしたコンビネーションになっていること。踵が小さい日本人にも合うようにバランスよくデザインしています。

丸みのあるトゥが印象的で、昔ながらのイギリス靴らしい丸みがあるものの完全な丸ではなく、少し角が残るようなフォルムです。まさにクラシックな正統派のイギリス靴というたたずまい。ややボリュームがあるため、グレンチェックやツイード、フランネルといったクラシックな柄や厚手の生地のスーツとも好相性です。

グッドイヤーウェルト製法

アルフレッドは、英国の伝統的な製法のひとつ「グッドイヤーウェルト製法」で仕立てられています。

中物にコルクが使われているため長く歩いても疲れにくく、履き込むほどに足に馴染むため、日常的なお手入れやリペアをして長期間履き込むことに適しています。一度履くと、病みつきになってしまうのも頷けます。

好みに合わせて選べるソール

シングルレザーソールの「アルフレッド」は、見た目のエレガントさだけでなく通気性の良さや伸縮性など機能面にも優れています。雨の日にも外出が多いビジネスパーソンには、グリップ力のあるラバーソールモデル「アルフレッド R」がおすすめです。

長く使うことを想定した細かな配慮

ソールをよく見ると、ヒール内側のエッジ部分が、あらかじめ削られています。階段の上り下りや、靴の脱ぎ履きの際にぶつけやすい箇所を削っておくことで被害を最小に抑え、長くお使い頂くためのひと手間です。目立たないところにも一切妥協しないモノづくりを行うジョセフ チーニーらしいディテールといえるでしょう。

1足造るのに160工程、8週間。
こだわりのモノづくり

レザーのカッティングからファイナルポリッシュまで、靴づくりに関わるすべての工程を英国ノーザンプトンにある自社工場で完結することで、長きに渡り高いクオリティで安定供給を可能にしているジョセフ チーニー。中でも、この「アルフレッド」は熟練の職人により8週間を要する、ブランドのこだわりを詰め込んだモデルです。普遍的なデザインということもあり、人生の節目を共に刻む特別な一足になってくれるはずです。

詳しくはこちらの記事をご覧ください。
125コレクションと
シティコレクションを徹底比較


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ジョセフ チーニー ディクショナリー #1

本格派ミリタリー仕様にドレス顔
「CAIRNGORM ⅡR」

品の良さを漂わせる重厚なルックスと、悪路にも対応する機能性を兼ね備える「CAIRNGORM ⅡR(ケンゴン)」は、ブランドを代表する一足です。せわしなく行きかう現代人のライフスタイルに寄り添うディテールにフォーカスを当ててみたい。

01 DESIGN

ケンゴンに採用されている木型は、イギリス本国では“ミリタリーラスト”と呼ばれる『4436』。英国軍の靴に使用されていた背景を持ち、ノーズが比較的短く、丸みを帯びたフォルムが特徴です。

外羽式のレースアップシューズでダブルのツインステッチ、ここにもミリタリーシューズにみられる細やかな演出が。足を入れる開口部は広めの造りで、足首の稼働を制限することなく、見た目以上に履きやすさ・動きやすさを実感できます。

締め付け感がなく、リラックスして履けるよう広めのウィズが採用されています。また、ヒールは“ミリタリーシューズ”と呼ぶにふさわしい大ぶりのものが導入。重厚感を感じさせながらも、長く履いていても疲れにくいようにバランスが計算されています。

02 STRUCTURE

カントリーテイストなデザインなのにドレスの香りを醸す「CAIRNGORM ⅡR」は、デニムや古着、ワークウェアといったラギッドなスタイルはもちろん、上品なジャケパンスタイルにも合わせやすい汎用性の高さが魅力のひとつ。

ここからは、このモデルのもう一つの魅力である機能的なディテールについて深掘っていきます。

“悪路でも履ける”ことを実現したケンゴンⅡRは、雨水や土埃の侵入を防ぐ効果がある「ヴェルトショーン製法」が採用されています。アッパーのグレインカーフをウェルトの中に潜り込まさずに、ソールの上を覆うように縫い付けます。つまりコバの見えているところはアッパー生地と地続きになっている、というワケです。

過酷な環境での使用を想定したミリタリーシューズとしては重宝されてきた作りですが、非常に手間がかかるため採用するメーカーもごくわずかになっている稀少なディテールです。

ラバーソールの中でも、きわめて高いグリップ力と安定性を誇る「コマンドソール」が採用されています。側面から見ても分かるほど凹凸がはっきりとしており、厚みがあるためタフで男らしい印象を演出してくれます。

足の甲を覆うベロが外羽と繋がっている「ベローズタン」と呼ばれる仕様です。広くトレッキングシューズやマウンテンブーツなどにも見られますが、雨や埃が侵入してくるのを防いでくれています。

“より良い履き心地”を追求した特殊ウェルト製法

目に見えない構造的意匠を知るために、シューリペア界の草分け的存在だった「ユニオンワークス」にケンゴンⅡRの解体を依頼。同社の代表と工場長に、モノづくりの観点から批評していただきました。

詳しくはこちらの記事をご覧ください。
解体することで見える、
知られざるモノづくりの意匠。

ミリタリーに出自を持つケンゴンⅡRは、充実した機能と普遍的なデザインを兼ね備え、“長いお付き合い”に相応しい一足です。まさに「良いモノを、長く大切に使う」という英国ライフスタイルの本質を体現しているモデルといえます。今後の人生という旅路を共に踏みしめる“一生モノ”として、是非ご検討いただければ幸いです。

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時代を超える一足「ハワード」で楽しむブリティッシュアイビー3スタイル

135年以上の歴史を持つジョセフ チーニー。ドレス~カジュアルといった幅広いラインナップが特徴で、中でもローファーは根強い人気を誇ります。今回ご紹介するハワードは、ローファーでありながらグレインカーフレザーというシボ感の強いレザーを使用したモデルで、ここ数年人気を集めています。

メンズスタイルは伝統を重んじるブリティッシュトラッドやブリティッシュトラッドをカジュアルにしたアメリカントラッドなどが、王道のスタイルですが、その中でも、ブリティッシュトラッドとアイビールック(アメリカントラッド)の要素を加えた「ブリティッシュアイビー」は、質実剛健な雰囲気を保ちつつ、洒脱な印象を与えます。

そんなブリティッシュアイビーを愛する人にこそおすすめしたいハワードを使った3スタイリングをご紹介いたします。

王道トラッドの完成形

アイビールックの定番である、ネイビーブレザーを使用したスタイリングです。ブレザーはラペルが太めのものを選ぶことで、シャツ+ネクタイに羽織るスタイリングがクラシックに。キッチリとした印象はそのままに、ローファーとテーパードの効いたグレースラックスが程よいカジュアル感を演出しています。

スムースレザーではなく、あえてシボ感の強いグレインカーフレザーのローファー「ハワード」を選ぶことで、アイビールック特有の清潔感と軽快さのバランスが取れているのが特徴です。

カントリースタイルの融合

シャツ、ニットベスト、細身のスラックスの組み合わせは、クラシックスタイルの王道です。淡いストライプのシャツがアイビーらしさを感じさせるポイント。クルーネックのフェアアイル柄ベストを淡いシャツに合わせることで、知的で柔らかい印象に仕上げました。細身のスラックスはテーパードシルエットが脚を美しく見せ、全体のシルエットをシャープに整えています。

このスタイリングもローファーと好相性です。グレインカーフレザーが適度な遊び心を加えつつ、無地のウールソックスで、上品さをキープ。全体のシルエットを細身にまとめると、クラシカルながらもスッキリとした都会的な印象のアイビースタイルが完成します。

サマーアイビーは遊び心のバランス

夏もアイビールックを楽しみたい方には、ネイビーブレザーにストライプシャツ、ネクタイ、そしてショーツを合わせて、カジュアルダウンしたスタイリングがおすすめです。ブルーストライプの涼しげなシャツに、ネイビーブレザーは相性が良く、アイビールックの雰囲気を演出します。シャツはタックインすることで、遊び心を残しつつ、品のある着こなしに格上げされます。

アイビーの定番であるローファーにラインソックスで軽快さをプラスすることで、ショーツとのバランスが取りやすくなり、季節感ある装いに。カジュアルでリラックス感がありながらも、紺ブレザーとネクタイで全体が引き締まり、爽やかで洗練されたスタイリングにまとまります。

グレインカーフレザーのローファーが今おすすめの理由

近年、急速に早まったオフィスカジュアル化により、オンオフ問わず着回しのきくアイテムへの需要が高まっています。ローファーでありながら、グレインカーフレザーを使用した「ハワード」は、時流を捉えたアイテムで、オンオフどちらの場面でも自然に馴染みます。

紐靴に比べ、カジュアルな印象がありながらも、ドレスシューズの上品さを持ち合わせており、特にビジネスカジュアルシーンで活躍します。スラックスやチノパンはもちろん、デニムにも合わせやすい汎用性は大きな強みです。服装のオンオフの境界が薄れた今の時代にふさわしいアイテムといえるでしょう。

ディテール紹介

  • 純正ソール
  • ノーズ
  • フロント
  • ・オールアラウンドグッドイヤーウェルト製法
    ・F FITTING
    ・5203 LAST
    ・滑りにくく実用的なラバーソール
    ・水や砂が浸入してくるのを防ぐストームウェルト仕様

グレインカーフレザーは耐久性に優れ、傷や汚れ、水濡れにも強いのが魅力です。また、タフだからこそ末長くエイジングを楽しむことができ、時間の経過と共に美しさと個性が増していきます。適切な革のお手入れを行えば、元来の耐久性の強さにより、毎日使用しても傷みにくく、汚れの付きにくさにも定評があります。

photo Yoko Tagawa
text Tryout

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